第5号2025年2月発行



「ふくの国 山口」第5号の表紙を飾るのは、山口県和木(わき)町出身で、タレントでモデルの村重杏奈さん。
バラエティ番組を中心に大活躍中の村重さんに、ふるさとの思い出や山口の魅力、将来の夢や目標などをお聞きしました。
自然も歴史も食べ物も
いろんな旅を楽しめるのが山口
ゆっくりと流れる時間は
都会にはない山口の魅力
—— 村重さんが生まれ育った和木町はどんなまちですか?
一言で言うなら、「のんびりできるまち」。山口県の東の端、広島県との県境にあるんですが、とにかく自然がいっぱいです。都会のような人の多さはないし、夜は真っ暗闇になって虫の声が聞こえるくらい静かです。東京だとあっという間に一日が終わるのに、ここで過ごしていると、なんてゆっくり時間が流れているんだろうっていつも驚きます。
—— 山口県で思い出の場所やお気に入りの場所はありますか?
和木町だと蜂ヶ峯(はちがみね)総合公園ですね。今でも山口に帰省したら弟を連れて遊びに行っています。すっごく長いローラーすべり台や、大きな恐竜のオブジェがたくさんあるんです。小学生の頃は、家族とはもちろんですが、近所の友だちともしょっちゅう一緒に行っていました。公園にいるポニーを「かわいい! かわいい!」って散々眺めて、それから遊具で遊ぶのがお決まりのパターンでした。和木町は「ヤマモモ」が有名なんですが、公園内の売店にはヤマモモを使ったアイスがあって、遊び疲れたらいつも食べていましたね。ヤマモモの魅力は何と言っても爽やかな酸味で、すっごくおいしいんです。和木町の特産品のヤマモモのジャムは、今でも常備しているんですよ! 和木町の隣の岩国市にある錦帯橋は、父とデートするときの定番スポットです。春は桜、夏は鮮やかな緑、秋は紅葉、冬は雪化粧と、どの季節も最高に美しいです! 帰省する度に行っていて、その姿に元気をもらっているので、私にとってはパワースポットでもあります。それから、小学校の修学旅行で行った、美祢市にある秋芳洞では、自然の迫力に「山口県にこんなすごい場所があるんだ!」って衝撃を受けたのを今でも覚えているので、もう一度行ってみたいですね。
—— 山口県に帰ったら、よく買って帰るものはありますか?
私が初めて飲んだ日本酒「獺祭(だっさい)」をはじめ、山口県にはおいしいお酒がたくさんあるんです。なんと私と同じ名前の銘柄のお酒もあって、お土産や自分用にいつも買って帰ります。おつまみには、ふぐのだしを使ったちくわも。お土産に買ったのに、我慢できず新幹線で自分が食べちゃうこともあります(笑)。

「とにかく山口が大好き!」と楽しそうに山口のエピソードを語る村重さん。
なりたいのは「山口の星」!
山口の魅力を伝えられる存在に
—— 村重さんにとって山口とはどんな存在でしょう?
山口は私にとって唯一のひと息つける場所でもありますし、どんなに忙しくても、山口に帰って家族や豊かな自然、温かいまちの人たちと触れ合えばパワーがチャージできる場所。いつも「また頑張ろう!」っていう気持ちにさせてもらっています。福岡県の博多が拠点のアイドルグループ「HKT48」で芸能活動を始めたので、山口県出身っていうイメージが一般的にはなかったみたいで、以前は「山口県が出身なの?」っていつも驚かれていたんです。でも、昨年には和木町PR大使や山口ふるさと大使に任命してもらったり、今年は、山口県の暮らしやすさをPRする動画で案内役を務めさせてもらったりと、山口と関わる機会が増え、とてもうれしく感じていますし、山口のためになることができていることも、自分の中で一つの誇りになっています。
—— これからの夢や目標を教えてください。
ずっと言い続けているんですが、「山口の星」になりたいんです! いわゆる「スター」として、子どもたちから憧れてもらえるような存在です。「村重の出身地の山口に行ってみよう!」ってたくさんの人に思ってもらえるくらいになりたいです。そのためにはまだまだ努力が必要ですし、山口のすてきなところをもっともっと発信していかないといけませんね。目指すは「村重=(イコール)山口県」です。
それから、アイドルグループを卒業してからたくさんの新しいお仕事に挑戦させてもらっていて、最近ではプロデュース業にも挑戦しています。仲間と一緒に、誰かの背中を押せるものを作り上げる素晴らしさも知り、ますます充実しています。今後も精力的にいろんな分野に挑んでいきたいです。ただ、いずれはふるさとに帰りたいと思っています。やっぱり家族や友だちがいる大好きなまちですから。
—— これから初めて山口県を訪れる方にメッセージをお願いします。
山口県はふぐだけではありません! 他にもたくさん魅力があるので、ぜひ実際に訪れて、都会では味わえない時の流れを感じながら旅をしてもらいたいです。のんびり自然を満喫したり、のどかな風景を楽しんだり、あとは、ご当地グルメオンリーでいく旅なんかも面白いかもしれません。山口県にはおいしい食べ物が本当にたくさんあるので、すべて食べ尽くすまで何度でも旅してもらえたらうれしいです! 私も今よりさらに山口県を知って、「村重だからこそ知っている山口」をもっと増やしていきたいです。これからも山口県について発信し続けますので、どうぞ、おいでませ山口へ!

山口県PR本部長「ちょるる」(右手)と山口県観光キャッチフレーズ「おいでませ ふくの国、山口」のシンボルマーク「ふくだるま」(左手)と一緒に記念撮影!

日本三名橋の一つに数えられる全長約200mの五連の木造橋「錦帯橋」。四季折々の姿が美しい、山口県有数の観光スポット。

和木町には昔からヤマモモの木が自生し、「和木町の町木」にも制定。甘酸っぱい香りと味が魅力で、特産品のヤマモモのアイスはふるさと納税の返礼品にもなっている。
【村重杏奈さんの好きな場所】

蜂ヶ峯総合公園(和木町)
全長255メートルのローラーすべり台をはじめ、観覧車やミニSL、キャンプ場、県内最大級のバラ園などさまざまな施設を備えた総合公園。巨大な恐竜のオブジェも立ち並ぶ。2021年には、カフェやレストランを備えた全世代型新エリア「Bee+」もオープン。

村重杏奈(むらしげ あんな)
1998年7月29日生まれ。山口県和木町出身。父が日本人、母がロシア人で、実家ではロシア語も話すバイリンガル。2011年にHKT48の1期生オーディションに合格し、芸能活動を開始。劇場公演やコンサートツアー、NMB48との兼任など多くの経験を積み、2021年にHKT48を卒業。グループ卒業後はタレント、モデル、YouTuberなど幅広く活動。その独特な明るいキャラクターが多くを魅了し、バラエティー番組を中心に大活躍中。また、ランジェリーのプロデュースも手がけるなど、新たな分野への挑戦も。
やまぐちめぐり
「温泉旅」編
山口県には魅力ある温泉がたくさん。
さまざまな泉質はもちろん、山や川、海など豊かな自然を感じたり、歴史に思いを馳せたり、美食を堪能したりと、多彩な楽しみ方ができます。
そんな山口県の温泉を、気の向くままに巡ってみませんか。



清流・音信川(おとずれがわ)沿いにたたずむ温泉街
そぞろ歩きを楽しめるスポットが充実
川のせせらぎが聞こえる湯街
川の両岸には宿が軒を連ね、周辺にはレストランやカフェが点在。温泉だけではなく散策や食べ歩きなども楽しめます。川床テラスでほっと一息するのもおすすめ。





脈々と湧き続ける元湯を体感
元湯を源泉掛け流しで堪能できる立ち寄り湯「恩湯(おんとう)」は温泉街のシンボル。併設された休憩スペースは三方がガラス張りの開放的な空間で、湯上りにはドリンクやスイーツを味わいながらくつろげます。




幻想的な竹林をそぞろ歩き
「竹林の階段」では、数百本の竹林が並ぶ壮大な景観がお出迎え。冬の人気イベント「音信川うたあかり」では、温泉街一帯がたくさんの幻想的な灯りに包まれます。



古き良き温泉街の風情を色濃く残す
湯治の町で、「美肌の湯」を満喫
風情ある温泉街を楽しむ
古くから湯治場として栄えた俵山温泉。木造旅館が軒を連ねる風情ある街並みはレトロ感満載。旅館から外の温浴施設へ通う“外湯文化”が受け継がれている、全国的にも珍しい温泉地です。



かの有名な三猿がここに
白猿に姿を変えた薬師如来が温泉の存在を教えたという伝承が残っており、「見ざる、聞かざる、言わざる」のポーズをした置き物やまんじゅうなど、街のあちこちで「猿」を見かけることができます。





萩市内に点在する7つの温泉
絶景の露天風呂や足湯など、施設の趣向もさまざま
泉質の異なる7つの温泉
城下町として栄えた美しい町並みが残る萩市には泉質の異なる7つの温泉があり、オーシャンビューの絶景など、お宿ごとに個性豊かな温泉が楽しめます。日帰り入浴が可能な温泉も多くあります。



道の駅阿武町
「日本海温泉 鹿島の湯」(阿武町)
日本海に沈む夕日を眺めながら天然温泉を堪能できます。道の駅にはレストランやカフェ、キャンプ場なども併設されています。


下関市の奥座敷
数多くの偉人に愛された名湯と、名物「瓦そば」を堪能
800年以上もの歴史を誇る名湯
海と山が織りなす自然美あふれるこの地は、青龍伝説が今も伝わり、毛利家の殿様や俳人・種田山頭火などが愛した温泉地。山口県名物「瓦そば」の発祥の地としても有名です。




道の駅蛍街道西ノ市
「蛍の湯」(下関市)
ホタルの里として知られる下関市豊田町にある温泉で、とろっとした肌触りが自慢。ホタルがすむ川のほとりにある道の駅は、日本初のホタル舟の玄関口にもなっています。


山陽随一の豊富な湯量を誇り、にぎやかな温泉街には気軽に入れる足湯も充実
県の中央部に位置し、県内観光の拠点としても人気

湯田温泉 観光回遊拠点施設
「狐の足あと」
湯田温泉に来たらまずはここ! 観光スポットやグルメをはじめ、山口の旅を楽しむための情報を収集できます。館内には足湯につかりながら利用できるカフェがあり、山口の素材を生かした見た目のかわいいデザートや、地酒の飲み比べを楽しむことができます。



湯田温泉駅前の足湯
JR湯田温泉駅に隣接する足湯は、列車が発着する様子を眺めながら利用できます。特に「SLやまぐち号」の運行日は要チェック。間近で見るSLは迫力満点です。

白狐のモニュメントに出会う
白狐が傷を癒やしたとの伝説が残る湯田温泉。JR湯田温泉駅前にある白狐のモニュメントや、白狐をモチーフとした郵便ポストなど、随所で白狐に出会えます。



湯の香通り
にぎやかな温泉街の中心部、旅館の間の路地にある「湯の香通り」。情緒ある落ち着いた雰囲気の中で、足湯や手湯を楽しめます。



「湯田温泉こんこんパーク」
(令和7年6月オープン予定)
温浴施設のほか、全天候型の大屋根広場や屋外の芝生広場、多目的スペースなどを備えた、湯田温泉の新たな交流拠点として整備が進められています(画像は上空から見た「湯田温泉こんこんパーク」の完成予想図です)。


静かな山間にたたずむ癒やしの湯
自然豊かな景観とともに「美肌の湯」を堪能して、心も体もリフレッシュ
自然美あふれる温泉庭園
湯野温泉の温泉宿では、美肌によいとされる成分を多く含んだ温泉はもちろん、花々や木々など、四季折々の風景が美しい庭園散策も楽しめます。



足湯と絶品スイーツで癒やしの時間
2024年4月、新たな観光拠点として誕生した「湯や晴ル音」。足湯カフェや温浴施設を併設し、源泉かけ流しの足湯を楽しみながら、地元の食材を使ったオリジナルスイーツなどが味わえます。


三方が海に開かれた山口県は、海の見える温泉がたくさん!
国民宿舎 大城(下松市)
眼下に広がる笠戸湾の雄大なパノラマが楽しめる岩風呂や、湯面と海・空が一体となる開放感抜群のインフィニティ露天風呂が自慢です。

上関海峡温泉「鳩子の湯」
(上関町)
鉄分とマンガンを含んだ珍しい「紅湯」と、それを取り除いた「白湯」の2種類のお湯が楽しめます。露天風呂からは上関海峡の絶景を眺めることができます。


山口デスティネーションキャンペーン
国内最大級の観光キャンペーンが今年の秋から始まります!
おいでませ「ふくの国、山口」へ


古地図を片手に、まちを歩こう。
〜歴史ガイドウォークスタンプラリー〜
古地図を眺めながら、地元ガイドの案内で、城下町や宿場町などを散策できます。期間中、複数のガイドウォークに参加してスタンプを集めた方に、特製グッズをプレゼントします。


東京で山口県が楽しめるアンテナショップ『おいでませ山口館』
外郎、日本酒、蒲鉾やふぐ加工品、瓦そばなど山口県の特産品を取り揃えています。
住所:東京都中央区日本橋2-3-4 日本橋プラザビル1階
営業時間:10:30~19:00 TEL:03-3231-1863
やまぐち食彩
自然豊かな山口県は多彩な海の幸、山の幸に恵まれ、
全国有数と評される「食の宝庫」です。
こうした魅力あふれる「食」について紹介します。

山口県の地酒
海・川・山・里の幸が豊富で、古くから美食の文化が栄えてきた山口県。お酒も、さまざまな料理と楽しめるよう、米本来のおいしさや個性を追求する酒造りが行われており、蔵ごとに味の異なるこだわりの日本酒が楽しめる。

夫婦二人で営む小さな酒蔵が挑むのは、
わが子を育てるかのように手をかける
人と人とを繋ぐ酒造り
山口県のほぼ中央を流れる一級河川・佐波川。その上流に位置する山口市徳地は、稲作が盛んで、古くから日本酒が造られてきた地域。
「昔は5軒以上酒蔵がありました。最後の残った1軒が新谷酒造です」と話すのは、山口県の名酒の一つ、「わかむすめ」を醸す新谷酒造の新谷義直社長。幾度かの廃業の危機を乗り越えて今に至ります。「2代目が私の祖父。その後は継ぐ者がおらず、孫の私が3代目に。徳地の酒文化、地元に愛されてきた酒をなくしたくないと後を継ぎました」。そうして酒蔵を継いだ義直さんですが、蔵の老朽化や杜氏の高齢化など次々に困難が訪れます。「先代の杜氏の引退を機に、たとえ一人になっても酒造りを続けると決め、自らが社長兼杜氏に。蔵も一年中仕込みが可能な四季醸造蔵に改装しました」。
そんな中、義直さんを支えたのが、妻の文子さんでした。「はじめは看護師と酒造りの二足のわらじを履いていましたが、酒造りに専念するため看護師を辞め、夫婦二人三脚で酒を醸し続けました」。その後、2018年に義直さんから杜氏を引き継いだ文子さん。山口県初の女性杜氏でした。
そんなお二人が醸す酒は、今では世界最大規模の品評会をはじめ、国内外で数々の賞を受賞するなど、海外でも愛される酒に。伝統的な製法は守りつつも時代に合う味を追い求め、品質向上とリブランディングに力を注いだ結果でした。こだわるのは原料だけでなく、手作業による酒造り。「洗米・浸漬は秒単位で時間を管理。温度は0.1度単位で調整。わが子のように手をかけて育てるのが私たちの酒造り」と義直さん。緻密な工程を経て完成するわかむすめは、飲みごたえがありながらも癖のない「調和の取れた酒」。「佐波川の軟水を使うわかむすめは、やわらかで上品ながらも、料理に負けない味わいです。洋食や中華、お肉などの味のしっかりした料理にもおすすめ。もちろん、お酒単体でも楽しめます」と文子さん。
目指すのは、人と人とを繋ぎ、誰かの心を明るく灯す酒。夫婦の酒造りはこの先も続きます。



新谷酒造株式会社
代表 新谷 義直(しんたに よしなお)さん(右)杜氏 新谷 文子(しんたに ふみこ)さん(左)
1927(昭和2)年創業。山口県山口市徳地地域の小さな酒蔵で、代表取締役社長の夫・新谷義直さんと杜氏を務める妻・文子さんが二人三脚で酒を造る。数々の受賞歴を誇る代表銘柄「わかむすめ」は、地元はもちろん、国内外の多くの日本酒ファンに愛されている。
やまぐち和牛燦(きらめき)
山口県産和牛肉の中でも、肉質等級4以上など、一定の基準をクリアした高品質な和牛肉だけが名乗ることができる「やまぐち和牛燦」。山口県産和牛肉の認知度向上と需要拡大を図るために、2020年に誕生。和牛肉ならではの霜降りときめの細かさが特徴。

質の高い山口県産和牛肉の中でも
一定の基準を満たす選ばれし和牛肉
山口県では、豊かな自然環境とそれを生かした飼養管理技術で、長年、高品質な和牛の生産に取り組んできました。その山口県産和牛肉は、5年に一度開催され、和牛のオリンピックとも呼ばれる「全国和牛能力共進会」で入賞するなど、品質は折り紙付き。
「そんな県産和牛肉の中から、さらに一定の基準をクリアした、より高品質なものを『やまぐち和牛燦』として、流通・販売しています」と話すのは、山口市北部の阿東地域にある、「道の駅 長門峡(ちょうもんきょう)」の直売所の店長を2024年まで務め、「やまぐち和牛燦」のPR・販売に携わってきた寺内さん。「山口県の和牛肉は全国のブランドにも負けないくらいおいしい。そのことをどう知ってもらうかが、課題でした。そうした中、数ある地域ブランド牛の枠を超えて誕生したのが『やまぐち和牛燦』です」。
「やまぐち和牛燦」の定義は3つ。一つ目は牛肉生産を目的に飼育された黒毛和種の牛肉であること、二つ目は最終肥育地と全飼育期間の2分の1以上が山口県内であること、三つ目は日本食肉格付協会による格付けが肉質等級4以上であること。
寺内さんに、その特徴をお尋ねしました。「赤身肉のうまみと、程よいサシのバランスが取れていて、和牛特有の芳醇な香りと脂の甘みが楽しめます。山口県の畜産農家はもともと飼養管理技術が高いのですが、このブランドの誕生で一層機運が高まり、切磋琢磨して、肉質もおいしさも、さらに良くなっています。道の駅にも県内外からリピーターが訪れていて、『すごくおいしかったよ』と声をかけてもらえることも多かったです。いずれはこの和牛肉を目的に、山口県に人が訪れるような存在になってほしいですね」。
最後に、おすすめの食べ方をお聞きすると、「お肉本来の味わいを楽しめる、ステーキやローストビーフなどがおすすめ。山口県産の野菜と一緒に、鍋やすき焼きで楽しむのもおいしいですよ」と寺内さん。
山口県が誇る自慢の逸品「やまぐち和牛燦」を、ぜひ味わってみてください。



寺内 淳(てらうち あつし)さん
山口県山口市阿東にある名勝「長門峡」の入り口にある「道の駅 長門峡」の直売所「あとうの恵み」で、2024年まで店長を務める。2020年のブランド創設当初から、「やまぐち和牛燦」のPRや販売拡大に尽力してきた。
やまぐち暮らし
本州の西端に位置する山口県は、東京まで飛行機を利用すれば約1時間30分。
生活に必要なものは身近なところでひと通りそろう、心地よく、不便なく暮らせる「暮らしやすいまち」です。
さらに、さまざまな制度が充実し、起業するにも、子育てするにも最適。
ここでは、自ら「やまぐち暮らし」を選び起業の夢をかなえたり、
憧れの仕事をしたりと、充実の日々を実現している方をご紹介します。

地域の食材を生かす料理店がしたい!
地域おこし協力隊制度を活用し、魅力的な食材が豊富な長門市へ。
「ちょうどいい」山口県で
仕事も暮らしも充実!
千葉県出身の永塚真也さんが移住したのは、山口県長門市仙崎(せんざき)。美しい日本海に面し、古くから漁業や水産加工業が盛んなまちです。全国の市町村の中から、なぜ長門市を選んだのでしょうか。
「東京で約10年料理人をし、30歳頃から独立を考えるようになったのですが、その地域だからこそ手に入る新鮮な食材をメインに使う、地産地消のお店を開きたいという思いがありました。移住先を探す中、長門市が『地域の食を学び、商品にする』というミッションで地域おこし協力隊を募集していると知り、ぴったりだと思ったんです。当時、長門市は『元乃隅(もとのすみ)神社』が世界的に話題となっていたり、県内屈指の温泉地である長門湯本温泉の再開発に地域で取り組んでいたりと、これからもっと盛り上がっていくのでは、という期待もありました」
永塚さんは、2020年に長門市地域おこし協力隊に就任し、任期中は長門市油谷(ゆや)の棚田米を使った「ビスコッティ」の開発や販路拡大に尽力。
「粒の大きさが小さいなど、そのままでは販売できない未利用米を、米粉にして活用できないかと相談され、開発したのがビスコッティです。長門市の特産品で作ったフレーバーで、地域色をさらに高めるよう工夫をしました。協力隊としてミッションに取り組む中で、地域のたくさんの方と関係性が築けました。その時に出会った生産者の皆さんからは、今も店で使う食材を仕入れていたり、得た人脈は大切な財産になっています」
協力隊として活動中も、起業に向けて勉強していたという永塚さん。県が実施していた起業支援も活用したそう。
「社会課題をビジネスの手法を用いて解決する、いわゆる『社会起業家』を育成するプログラム、『やまぐち社会起業塾』に参加していました。実際に起業された方のリアルなお話や、専門家の方々のお話を聞けて、とても勉強になりました。移住創業をお考えの方は、私のように、協力隊制度や、県・市の起業支援制度を活用するのもいいと思います」
退任後に念願のお店を開店し、今やすっかり仙崎になじんだ永塚さん。2022年に、協力隊時代に出会った長門市出身の女性と結婚されました。
「"もうこっちに永住だね!" ってお世話になっている生産者さんに喜ばれてうれしかったです。地域の皆さんに仲間として認めてもらえていること、長門市に必要とされていることが実感でき、改めてここに暮らし続けたいと思いました」
長らく便利で賑やかな都会暮らしを送っていた永塚さんに、山口県での暮らしについて聞いてみました。
「スーパーもホームセンターもコンビニもあるし、生活に困ることはありません。むしろ、自然が豊かで静かに過ごせるところがすごくいい。山口宇部空港を利用すれば東京まですぐですし、隣の広島県や福岡県にも2時間半くらいあれば車で行けますから、意外に便利なんですよ。それに、料理人からすると、長門ゆずきちや長州黒かしわ、長州ながと和牛など魅力的な食材が豊富で、しかも生産者の顔が見られるのもありがたく、料理への意欲が尽きません。私にとって山口県は一言で表現するなら"ちょうどいい"。移住して本当に良かったと思います」
ビスコッティの配送で元乃隅神社に行くたびに、その美しい景色に癒やされるという永塚さん。現在の目標は、自慢のラザニアを飛行機の機内食にすること。「長門市で生まれたラザニアを世界の人々に届けたい」と意気込む永塚さんの表情は希望に満ちていました。






永塚 真也(ながつか しんや)さん

千葉県生まれ。東京のイタリア料理店やダイニングバーで約10年料理人をした後、地域おこし協力隊制度を利用して長門市に移住。任期中3年間、長門市の食材を使った商品の開発・販路拡大に努める。退任後、2023年に「米粉ラザニア専門店 コメラザ」をオープン。地元の新鮮な食材をふんだんに使った料理を振る舞う。
米粉ラザニア専門店 コメラザ
Webサイト
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- □次代を担う人材の育成と新たな人の流れの創出・拡大
- □結婚、妊娠・出産、子育ての希望を叶える環境の整備
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山口県総務部税務課 TEL:083-933-2275
MAIL:furusato@pref.yamaguchi.lg.jp

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山口県産業労働部労働政策課
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