移住された方に、移住のきっかけや、やまぐち暮らしの良さを語っていただくコーナーです。
今回は、宇部市に移住(Iターン)された、土橋史弥(つちはし ふみや)さんに、移住を考えている方へのアドバイスなどについて伺いました。
―自分のライフスタイルに合わせて、移住先や暮らし方を決めていくと良いと思います―
宇部市|土橋史弥さん 後編
土橋さんのお仕事について教えてください。
管理栄養士としての僕の仕事は、入院患者さんの食事の栄養管理や提供管理、入院患者さんや外来患者さんへの栄養指導です。具体的には、入院患者さんの献立作成や栄養素の計算をしたり、患者さんと対話して食事や栄養についてのアドバイスを行います。
大学病院は規模が大きく、入院から退院までの期間も短いんです。ある程度、容態が落ち着いたら近隣の病院に移動してもらい、ベッドを空けて次の患者さんに備えておくというサイクルです。外来の患者さんも多いですし、小児科もあるので、幅広い患者さんが対象になります。
山口県に来る前には、郷土料理や食文化について調べました。例えば、「レンチョウ」や「くじら肉」。山口県では家庭料理や給食に出てきますが、日常的に食べられるのは珍しいんです。他にも、「チキンチキンごぼう」や「はなっこりー」など、地域独特の料理や食材を知ることも、仕事の一つですね。
移住を考えている方へアドバイスをお願いします
助成金や補助金はどんどん活用していくことをお勧めします。行政のサポートはなるべく使った方が楽になるし、移住者同士の交流会を案内してもらったりと、つながりを持つきっかけにもなります。
それから、生活スタイルに合わせて移住先の環境を調べていくと良いと思います。子育て世代の方は、幼稚園や学校が近くにあるか、遊べるところがあるか、仕事があるか、子育てサポートの制度がどれくらい進んでいるかも大切ですね。
僕の場合は、移住前に職場である大学病院へ下見に行った時、「電車より車移動の方が便利だな」とか、「家には駐車場も必要だな」ということも知ることができました。
逆に定年を超えて、夫婦2人でセカンドライフを過ごすという方は、街中から離れて自然の中で暮らすのも良いですね。
自分のライフスタイルに合わせて、移住先や暮らし方を決めていくと良いと思います。
土橋史弥さん
つちはし・ふみや/宇部市在住
徳島県出身。管理栄養士として地元の病院に勤務していたが、ライフスタイルの変化とともに転職を決意。
山口大学医学部附属病院への就職を機に、2016年、宇部市に移住する。現在は奥様のこだわりが詰まった一軒家で、家族4人暮らしを楽しんでいる。