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行ってみよう! 見てみよう!

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山口市

山口県立美術館「唐絵の系譜 将軍家の襖絵/雪舟と狩野派」

足利将軍家の御用絵師・周文(しゅうぶん)に絵を学んだ、室町時代を代表する画僧・雪舟(せっしゅう)。そして江戸時代、徳川将軍家の御用絵師として活躍した狩野探幽(かのう たんゆう)をはじめとする江戸狩野派。周文から雪舟へ、さらに江戸狩野派へと継承される御用絵師=唐絵(からえ)画家の系譜を、大きく二つの展示によってたどる展覧会「唐絵の系譜 将軍家の襖絵/雪舟と狩野派」を、9月16日(金曜日)から10月16日(日曜日)まで山口県立美術館で開催します。
重要文化財 天章周文[伝]「四季山水図屏風」(左隻) ウッドワン美術館蔵
雪舟は京都で周文に絵を学んだ後、15世紀の半ばごろ、山口へやって来ました。当時の山口は、西国一の大名・大内(おおうち)氏が本拠としていました。やがて雪舟は大内氏の支援を受けて明(中国)へ。本場の水墨画を学んだことによってさらに自信をつけ、帰国後、その名を高めていきました。
国宝 雪舟等楊 「山水長巻」(部分) 毛利博物館蔵
このころ、京都の将軍邸や山口の大内氏館の襖は、周文や雪舟のような絵師たちが唐絵をお手本として描いた山水図や花鳥図によって飾られていました。唐絵とは、風景・人物・花鳥などを題材とした中国絵画。将軍や大名たちの間で大変珍重されていました。そうした唐絵を尊重し、制作の規範とする美術文化は、足利将軍家から徳川将軍家へと継承されていきました。
雪舟等楊[款]「富士三保清見寺図」永青文庫
狩野元信[伝]「秋冬山水図屏風」九州国立博物館蔵
今回の展覧会は、今では失われてしまった足利将軍邸や大内氏館の襖絵を、同じ画題の屏風絵によって想像することを試みるものです。また、山口で描かれ、現在は国宝に指定されている「山水長巻(四季山水図)」をはじめとする雪舟の作品と、同じ画題の狩野派の作品も、一堂に展示します。
さらに10月には、雪舟を山口に迎えたときの大内氏当主、大内教弘(のりひろ)ゆかりの地が「築山跡(つきやまあと)史跡公園」として開園します。この機会に、雪舟が近世絵画史に与えた影響についてあらためて考えることができる展覧会へ、ぜひどうぞ。
開催期間 9月16日(金曜日)から10月16日(日曜日)まで
場所 山口県立美術館
下松市
天王森古墳大刀形埴輪公開展示
前方後円墳「天王森古墳」の写真
復元された大刀形埴輪の写真

今年7月、前方後円墳「天王森古墳」の周囲から多数の円筒埴輪や“山口県初”のものを含む形象埴輪群が出土したことが発表されました。その中から復元された大刀形埴輪1体と円筒埴輪1体を公開展示。特に大刀形埴輪は、継体天皇の古墳と推定されている大阪府高槻市の「今城塚古墳」の埴輪ととてもよく似た、大変貴重なもの。古代の下松は重要な有力者がいる地だったことを物語る埴輪の公開展示です。

開催期間 9月29日(木曜日)まで
場所 スターピアくだまつ ハート・フロアー
周防大島町
ブドウ狩り
ブドウの写真
ブドウ狩りの様子

「瀬戸内のハワイ」や「ミカンの島」として親しまれている周防大島。ミカン以外にも、さまざまな果物が栽培されています。8月から9月にかけては町内のブドウ農園で、時季によって異なるさまざまな品種のブドウ狩りを楽しめます。

期間 9月まで
場所 町内各地のブドウ農園
美祢市
スマホでスタンプラリー「シナモロール×美祢市コラボイベント#みねきゅん」
「シナモロール×美祢市コラボイベント#みねきゅん」のチラシ
「きゅん」スポットの写真

人気キャラクターのシナモロールが、美祢市の観光をPRする「美祢のええもん発信隊」に就任。そのシナモロールと美祢市のコラボイベントとして、スマホを使ったスタンプラリーが開催中です。市内を巡ってスタンプ(きゅん)を集めると、抽選で美祢のグルメや、美祢市限定バージョンのシナモロールのぬいぐるみなどオリジナルのコラボグッズが当たります。

開催期間 10月31日(月曜日)まで
場所 市内の観光施設や飲食店など計15カ所
防府市
種田山頭火生誕140年 山頭火ふるさと館開館5周年記念 特別企画展「山頭火と芭蕉・良寛-尊敬した先人たち-」
種田山頭火生誕140年 山頭火ふるさと館開館5周年記念 特別企画展「山頭火と芭蕉・良寛-尊敬した先人たち-」のチラシ
芭蕉・良寛・山頭火の貴重な自筆資料の写真

旅に生きた防府生まれの自由律俳人・種田山頭火(たねだ さんとうか)。今年が生誕140年に当たることなどを記念して行われる特別企画展です。山頭火が松尾芭蕉(まつお ばしょう)や、禅僧の良寛(りょうかん)からどのように影響を受けていたのか。芭蕉・良寛・山頭火の貴重な自筆資料などを通して紹介します。

開催期間 【前期】9月4日(日曜日)から10月2日(日曜日)まで 【後期】10月7日(金曜日)から12月5日(月曜日)まで
場所 山頭火ふるさと館
長門市
湯本南条踊の写真
赤崎神社楽踊(がくおどり)の写真

慶長元(1596)年ごろ、牛馬の疫病が流行し、その平癒を祈願したのが始まりとされる、歴史ある祭りです。県の無形民俗文化財に指定されている「湯本南条踊」や「赤崎神社楽踊(がくおどり)」が、国の重要有形民俗文化財に指定されている野外劇場「赤崎神社楽桟敷」で奉納されます。

開催日 9月11日(日曜日)
場所 赤崎神社周辺
下関市・萩市・長門市
海を臨む山陰線観光列車「〇〇のはなし」の写真
橋を渡る山陰線観光列車「〇〇のはなし」の写真

萩・長門・下関を結ぶ山陰線観光列車「〇〇のはなし」。今年8月、運行開始5周年を迎えました。美しい海を眺めながら、料亭などのおいしいお弁当やスイーツなど(乗車日3日前までに要予約)も楽しめることで人気があります。車両の内装は「西洋に憧れた日本(洋)」と「西洋が憧れる日本(和)」がコンセプト。外装には、「洋と和をつないだ海」が2両にまたがり、この地域ゆかりのナツミカンの花やハマユウがあしらわれた、印象的な観光列車です。

運転日 土曜日・日曜日・祝日に1日1往復運行
運転区間 JR新下関駅‐東萩駅間