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やまぐち体験部

山口市|徳地和紙紙すき・そば打ち体験

皆さんは、「山口県」といえば、何を思い浮かべますか? 「フグ」、「秋吉台」、「錦帯橋」…。
それだけ?! いやいや、山口県には他にも知ってもらいたい魅力が、各地域にたくさんあります!
第21回は山口市で徳地和紙紙すき・そば打ち体験をしてきました!

重源の郷 歓迎館外観の写真

重源の郷 歓迎館

今回体験するのは山口市徳地地区にある「重源(ちょうげん)の郷(さと)」です。
徳地の豊かな自然と特色ある歴史、文化に触れ、重源上人(しょうにん)の足跡をたどることができる「重源の郷」。昔懐かしい山村風景が再現された郷では、子どもから大人まで幅広い年代の人がゆったりとした時間を楽しむことができます。

徳地和紙紙すき体験

重源の郷 歓迎館内観の写真

こちらで入場券を購入します

無料のクラシックバスの写真

かわいいバスで移動します

徳地I.C.から約10分、案内看板に従って山道を進んでいくと広い駐車場が見えてきました。「歓迎館」と書かれた看板があるところが郷の入り口! 体験施設がある郷の中心までは、「ボンネット型バス」といわれる無料のクラシックバスで向かいます。
歓迎館で入場手続きを終えたら、バスに揺られること約5分。
白波の入口の写真

白波の入口

白波内観の写真

白波内観

バスを降りると体験施設が並んでいます。この中の一つ、「白波」で徳地和紙の紙すきを体験します。
徳地和紙の特徴は、何と言っても素材の良さが生かされた素朴な風合い。また、心地よく柔らかな手触り、しなやかな丈夫さもその魅力です。
和紙ができるまでの工程を示した掲示の写真

和紙ができるまでにはこんなに工程が! 紙すきはその一部分なんですね

施設の前に生えている和紙の材料となる木の写真

施設の前には材料となる木が生えています

徳地和紙の主な原材料は、ミツマタ、コウゾ、ガンピ。材料によって紙の硬さはもちろん、文字の書きやすさも変わってきます。
紙すき体験では「はがき3枚」「しおり4枚」「はがき1枚としおり2枚」「色紙1枚」から選べます。
今回は「はがき3枚」を体験することにしました!
切り紙がずれないよう、指で軽く押さえる様子の写真

すくときに切り紙がずれないよう、指で軽く押さえます

手前から、切り紙を真ん中に集中させたもの、手紙用に下に置いたもの、ランダムに置いたものの写真

画像手前から、切り紙を真ん中に集中させたもの、手紙用に下に置いたもの、ランダムに置いたもの

今回の体験では、用意された紙すき用の木枠に、色の付いた切り紙を入れます。この切り紙がはがきの模様になって、見た目に花を添えてくれます。
まずは切り紙を20枚、自由に選んで置いていきます。
並べて一つのイラストにしてもいいし、何も載せなくてもOK! その際、切り紙同士が重なってしまうと紙をすくときに切り紙が浮いてしまうので注意です。
木枠をしっかり持つ様子の写真

木枠をしっかり持ちます

木枠で水をすくった様子の写真

水槽内はひんやり。低い温度で紙をすく必要があるため、暑い時期は凍らせたペットボトルを入れて冷やすそう

切り紙の配置が終わったら、いよいよ紙をすいていきます!
まずは、木枠の両側を指で固定し、垂直になるよう立てた状態で、原材料(今回はミツマタ)が入った水槽に入れていきます。
水槽の中で、水面に対して平行になるように横にした状態でゆっくり持ち上げ、水槽から出し、すぐに横に揺らして和紙の繊維をうまく絡ませます。徐々に揺らす速度を緩めていき、水が切れたらまた入れて…。これを3回ほど繰り返します。
水槽から出した木枠を横から見た様子の写真

横から見るとまだ厚みがあります

すいた紙の水分を抜く様子の写真

余分な水分を抜き、乾燥させます

紙をすいたら、あとは乾燥させるだけ!
機械で余分な水分を抜いたら、20分ほど高温の乾燥板に貼り付けて乾かします。
郵便番号の枠をスタンプした様子の写真

郵便番号の枠も付けて…

乾燥を終えた和紙の写真

完成です! カラフルでかわいい!

郵便番号の枠のはんこを押して、完成!
乾くと色が落ちついて、和紙ならではの風合いや、遊び心もあってかわいいです!
紙をすくときにちょっと材料がズレてしまったところもお気に入りです。
今回作ったはがきを誰かに送るのが待ち遠しいです!

そば打ち体験

そば打ち体験工房「とくぢ浪漫(ろまん)」の内観の写真

そば打ち体験工房「とくぢ浪漫(ろまん)」

重源の郷では、「国産のそば粉」を使用した本格的なそば打ち体験も楽しめます。
気軽に立ち寄って「こね」「延ばし」「切り」の全工程を体験できます。
そば粉をこねる様子の写真

こねているとそば粉のいい香りが!

そば粉をこねて丸めた様子の写真

球体ができました

あらかじめ木鉢(黒い容器)の上に用意された粉を、指を立てて円を描くように混ぜます。
そこに少しずつ水を足していき、木鉢の上に粉がなくなるまでひたすら混ぜて、ポロポロとした粉のかたまりを作っていきます。
次に、それらを一つに集めて丸めます。このとき、手のひらの下部分で押さえて集めるのがポイント! また、集めながら同時にこねていきます。
耳たぶの硬さくらいが目安だそう。
球体になったところで、ここからさらに延ばして切っていきます。
球体になったそば粉の固まりを手で押さえて広げる様子の写真

まずは手で押さえながら広げます

薄く四角形になるよう延ばす様子の写真

薄く四角形になるよう延ばしていきます

上から手で押さえて平たくします。
次に、麺棒を使って均等な力加減でさらに薄〜く延ばしながら、生地を四角形にする「四つ出し」という作業をしていきます。きれいな四角形にするのはなかなか難しい…。
生地の厚さがだいたい1.5ミリメートルになったら、生地を二つ折りに重ねます。
そばを切る様子の写真

そばが一部きしめんのような太さに…

そばを切り終わった様子の写真

切り終わったものがこちら。最後はいい感じ?

いよいよ切っていきます!
切るときのコツは、コマ板(包丁を固定する板)を動かすのではなく、1回切るごとに包丁をコマ板に傾けて少しずつずらすこと! とても集中力が必要な作業で、油断していると均一な太さではなくなってしまいます。
最初は不慣れでそばが太くなってしまいましたが、最後にはきちんと細く切ることができました。
ざるそばの写真

ざるそばにしてもらいました

そばを箸ですくいあげた様子の写真

全体的に太め…でもちゃんと細い麺もありました

そばをゆでてもらって、いざ実食!
粉の状態から自分の手で作ったそばは、感動もひとしお!
徳地の豊かな自然の中でいただくそばは、とてもおいしかったです。
完成したそばは、食べずに持ち帰ることもできます。

重源の郷のご紹介

重源上人像の写真

重源上人像

重源の郷は、昭和初期の山村風景を再現した体験交流施設です。釣り堀や石風呂、テントサウナといったレジャーのほか、藍染めや機織り、木工・竹細工などの体験もでき、時間を忘れてのんびりとした雰囲気を楽しめます。
郷内の中心施設「庄屋」外観の写真

お食事処や釣り堀もあります!

釣り堀の写真

釣り堀で釣った魚はすぐそばの小屋で食べることができます

釣り堀そばのバーベキュー・そうめん流しの会場の写真

バーベキューやそうめん流し(6月から9月まで)もできます

重源の郷敷地内のアジサイの写真

梅雨時期は遊歩道や車道を約5,000株のアジサイが囲います


今回体験した場所はこちら!

重源の郷の地図
入郷料大人520円、中学生以下 310円
体験料【徳地和紙紙すき体験】550円(はがき3枚)
【そば打ち体験】1,100円
住所山口市徳地深谷1137
TEL0835-52-1250
開館時間夏期(5月~10月)9時30分から17時まで
冬期(11月~4月)9時30分から16時30分まで
定休日水曜日(定休日が祝・祭日の場合は営業)
※12〜2月は火曜・水曜日
駐車場あり
アクセス中国自動車道徳地I.C.から車で10分
山陽自動車道防府I.C.から車で30分