移住された方に、移住のきっかけや、やまぐち暮らしの良さを語っていただくコーナーです。
今回は、萩市に移住(Iターン)された、ケンボー不動産代表 平井健一(ひらい けんいち)さんに、移住後の暮らしぶりや今後の目標などについて伺いました。
―萩の魅力を知る人を増やしたいと思っています―
萩市|平井健一さん 後編
移住する時に利用したサポートや制度はありますか?
萩市移住創業チャレンジ支援事業を利用しました。また、最初のオフィスは「萩市インキュベーションセンター」内のシェアオフィスを利用しました。萩市インキュベーションセンターでは、創業から2年未満の事業者への支援として、安価な料金でシェアオフィスの貸出を行っているんです。
萩市に住んでみてどうですか?
住みやすい街だなと思っています。ご飯もお酒もおいしいし、海が近いのも、サーフィン好きとしてはありがたいですね。
今の家は、空き家バンクで探しましたが、かなり古い建物です。仕事柄、鎌倉市の時はもっと古い物件も見てきましたし、再生され生まれ変わる姿も知っています。実際、庭も広くぜいたくな環境で、僕としては全く問題ないです。ちょこちょこ自分で修理しながら、快適に生活しています。
移住を考えている方へアドバイスをお願いします。
移住して、起業などチャレンジしようと思っている方も多いと思うんですが、「これ一本に集中して頑張る!」というふうに片意地を張らず、並行して別の仕事とダブルワークするのもアリなんじゃないかなと思います。
僕自身、本業の他にパートで旅館のフロント業もしています。移住していきなり起業するとなると、経済的にも不安があります。「新しいことをやってみよう!」という熱意のある人ほど、そういう、リスクヘッジすることをお勧めします。
それに、都心で働いてきた方の持つスキルって、地方の企業ですごく役に立つと思うんです。地方の企業や行政は、移住者が持つスキルをピンポイントで生かせるような分業の仕方を提案できると良いですね。
今後の目標を教えてください。
もちろん、仕事を成功させることが一番です!
そして、萩の魅力を知る人を増やしたいと思っています。
実は、萩市と鎌倉市って姉妹都市なんです。これまで、萩市と鎌倉市のそれぞれの知人友人へのインタビューを行い、ウェブサイトやSNSで発信したり、「#いつもココロにスマイルを」というテーマで、萩焼作家さんを呼んでのイベントや、萩市と鎌倉市から工芸作家さんや個人の飲食店を集めた交流イベントを開催してきましたが、コロナの影響もあり、大々的に発信することができませんでした。今後は、せっかく両都市を知っているので、萩と鎌倉の交流にも一役買いたいと思っています。
平井健一さん
ひらい・けんいち/萩市在住 ケンボー不動産代表
東京都江東区出身。都内の企業に勤務していたが、35歳で神奈川県鎌倉市へ移住し、不動産業に携わるようになる。
2020年、結婚を機に萩市に移住し、空き家管理サービス業を開始。現在は、中古物件を専門に、不動産業も本格的に営む。
また、姉妹都市である萩市と鎌倉市の知人友人へのインタビューや、2都市の交流イベントを企画するなど、人とのつながりを通して萩の魅力発信に取り組んでいる。