トップページ > 2022年4月22日 食レポ!! やまぐち
食レポ!! やまぐち

周防大島町編 周防大島 春の丼まつり&お花見カフェ

山口県の各地域の新しい食、気になる食をレポート!! 第23回は周防大島町編です。
今回ご紹介するのは、2022年3月に開幕した「周防大島 春の丼まつり&お花見カフェ」です。周防大島町内にある飲食店20店舗が協力し、5月末までの期間中、各店舗それぞれが春らしい食材を使用したメニューを提供しています。
「周防大島 春の丼まつり&お花見カフェ」は今年が初開催。企画全体について、そして、全部で20種類あるメニューについて周防大島町観光協会の江良さんに聞いてきました!
取材をするきらりんのイラスト
周防大島町の海岸の写真

瀬戸内のハワイとして親しまれる周防大島町。冬でも温暖な気候が特徴です

周防大島町の桜の景観の写真

瀬戸公園や屋代ダム公園、帯石のシダレザクラなど、サクラの名所も多数あります

 
「周防大島 春の丼まつり&お花見カフェ」は今年が初めての開催だと聞いています。
コロナ禍に負けることなく春の周防大島から元気を発信しようと企画しました。観光協会が呼び掛けた結果、町内20店舗に協力してもらい、11種類の丼メニュー、9種類のスイーツメニューを用意することができました。どれも桜鯛やイチゴなど春らしい食材を用い、趣向を凝らしたメニューばかりです。また、パンフレットやホームページにて、お花見をはじめとする春の行楽情報も発信しています。
 
たくさんある食べ物の中から、丼メニューにスポットを当てたのはなぜでしょう?
コロナ禍によりドライブ需要が高まっていますので、テイクアウトに移行しやすい丼メニューにこだわりました。いずれは各店舗の看板メニューに、そして、将来的には周防大島町の名物メニューに育ってほしいと思っています。
「周防大島 春の丼まつり&お花見カフェ」のパンフレットの写真

春らしいピンクが目を引く「周防大島 春の丼まつり&お花見カフェ」のパンフレット

「周防大島 春の丼まつり&お花見カフェ」のパンフレットの中面の写真

中面には丼メニューとスイーツメニューの一覧、町内の桜スポットが載っています

20種類も並ぶと圧巻ですね! パンフレットを見ているだけでも楽しくなります。
丼メニューは、海鮮丼、天丼、ステーキ丼など肉・魚介ともにそろっていますし、スイーツメニューもソフトクリーム、パンケーキ、クレープといろんな種類が味わえます。私のおすすめは…、全部です! 1日で全部を食べるのは難しいでしょうから、何度も足を運んでぜひ制覇してください。
おっと、それは周防大島町に通ってもらうための作戦ですね(笑)! 確かにいろいろあって迷ってしまいます…。どれも捨て難いですが、今回は「ぶっかけ海賊丼」をいただきます!
「ぶっかけ海賊丼」の写真

こちらが「ぶっかけ海賊丼」。旬の食材を使った小鉢が二つと、汁物が付きます

刺身がぎっしり詰まった「ぶっかけ海賊丼」の写真

刺身がぎっしり詰まっていて、ボリュームがあります

丼は寿司桶で提供されるんですね。この上に乗っているのは海藻ですか?
近年、スーパーフードとして注目されているアカモクです。この辺りの海で毎朝収穫し、ゆがいた後に包丁でたたいています。卵黄とアカモクと刺身と全部混ぜて味わってください。
では早速…。おお! 刺身が新鮮です! プリプリとした食感とほんのりとした甘味がたまりません。この刺身は何のお魚ですか?
今が旬の桜鯛です。アカモク同様、この辺りの海で揚がったもので、漁師さんから直接仕入れます。刺身はその時々の旬や、その日の仕入れによって種類が変わりますので、ハマチやスズキが登場することもありますよ。
じゃあ何の魚が味わえるかは来てからのお楽しみですね! しかし、このアカモク、粘り気が強いです。 卵黄でとろみも加わり、箸がどんどん進みます。刺身とアカモクと異なる食感が同時に楽しめるのがうれしいですね! 味の決め手はこのタレでしょうか。
タレは、周防大島町の鮮魚店がつくるやや甘めの醤油を使った特製ダレです。ご飯にもアカモクにも味付けは一切していないんですよ。それだけ存在感があり、丼に一体感をもたらすタレです。
桜鯛、アカモク、白米の組み合わせ…、最高です。さて、しっかり味わいましたが、せっかくなのでスイーツも楽しんで帰りますよ。どれもかわいくて目移りしてしまいますが、周防大島町は瀬戸内のハワイとも言われていますので、ここは「苺のお花見パンケーキ」にします!
「苺のお花見パンケーキ」の写真

「苺のお花見パンケーキ」。完熟イチゴとベリーソース、エディブルフラワーでカラフル!

「苺のお花見パンケーキ」をフォークに乗せた様子の写真

ふわふわのパンケーキに生クリームをたっぷり付けていただきます。お花も食べられますよ!

ベリーソースと生クリームをたっぷり付けて、エディブルフラワーも一緒に味わいます。では一口…。おいしい! ベリーソースのさわやかな酸味と、生クリームのほどよい甘さがふわふわのパンケーキと相性抜群ですね。この生クリーム、ひと工夫されていますね…?
よくお分かりで! 甘さは控えめですが、かんきつ系リキュールのコアントローを加えることで存在感を出しています。生クリームの隣にあるカスタードクリームも召し上がってみてください。
カスタードクリームも盛られているとは、なんとぜいたくな! あ、卵の味がしっかりします。こちらも甘さ控えめですね。なめらかな舌触りもいい!
生クリームもカスタードクリームもパンケーキ自体の味をしっかりと楽しんでもらうために、あえて甘さを控えています。軽い口あたりでふわふわとした食感のパンケーキは自慢の逸品。原料選びから配合、製造方法と全てをこだわり尽くしています。よりおいしくなるよう日々研究しているので、味は今後も進化し続けますよ。
こんなに盛りだくさんなのに、どの要素も全て味が生きています。完熟イチゴのみずみずしさもたまりません。横に添えられたメープルシロップで味変もできますし、工夫がいっぱいですね。
最後まで楽しんで味わっていただけるよう頑張りました! 今回はエディブルフラワーをメインに飾りましたが、入手できた時にはサクラなど季節の花も添えています。なお、イチゴのシーズンが終了したら、別のフルーツを使ったハワイアンパンケーキに切り替えますのでご了承ください。

満腹かもしれませんが、もしよろしければ「ギャング丼」と「苺の春色クレープ」も食べられますか?
ええ!? いいんですか? では、遠慮なくいただきます!!
「ギャング丼」の写真

インパクト大の「ギャング丼」。レアのステーキがぐるりと丼を覆います

「苺の春色クレープ」の写真

完熟イチゴがたっぷりの「苺の春色クレープ」。インスタ映え間違いなしです!

「ギャング丼」は食べ応え満点ですね! 超レアに焼かれたステーキをこんなに味わえるなんて、肉好きにはたまりません。甘めの特製ソースとキャベツが肉の魅力を引き立てています。これはまた食べたくなる味ですよ。「苺の春色クレープ」は「これでもか!」というくらいミルククレープの上に完熟イチゴのスライスが並べられています。さらにかんきつ系のシャーベットとホイップクリームがオン。あれ、マーマレードの味もしますよ。さすが山口県のみかん生産量の8割を担う周防大島町ですね! しかし、今日は食べ過ぎました…。でも残り16種類。また周防大島町に食べに来ますよ!
ありがとうございます。お気に入りの一品が決まったら何度でもリピートしてください。もっともっと周防大島町が元気になると思います!
分かりました! 今回は「春の…」ですが、夏も秋も冬も旬の食材でぜひ丼まつり&カフェを企画してください。楽しみにしています!

【取材を終えて…】

「島を元気に! お客様を元気に!」という思いが込められた「周防大島 春の丼まつり&お花見カフェ」は、20種類のメニュー全てに独自の工夫がなされていました。全体的な印象は、「さすが瀬戸内のハワイと言われるだけあって、丼メニューは全て豪快、スイーツメニューは華やか!」といったところでしょうか。
さて、周防大島町はかんきつ類の栽培が盛んなことから「みかんの島」とも呼ばれています。今回は春に旬を迎えるイチゴをメインに紹介しましたが、年間を通じてかんきつ系メニューを楽しむことができるのも大きな魅力です。フレッシュなかんきつ類を思う存分堪能したいのなら、秋にスタートするみかん狩りがおすすめ。冬には名物の「周防大島みかん鍋」もぜひどうぞ。

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