田布施町編 いちごDARAKE
山口県の各地域の新しい食、気になる食をレポート!! 第22回は田布施町編です。
今回ご紹介するのは、農水産物直売所「田布施地域交流館」にあるカフェで提供される「いちごDARAKE(だらけ)」。イチゴのシーズンのみ販売される特別なパフェで、そのボリューム、見た目、おいしさが話題となり、山口県内はもちろん、近隣県からも多くの人が食べに訪れているとか。そんな名物メニューの生まれた理由や込められた思いを聞くために、田布施地域交流館に行ってきました!
地産地消・安心安全な地元の農林水産物をメインに取り扱う田布施地域交流館
交流館の目の前には田布施川が。山口県屈指の桜の名所としても知られます
「いちごDARAKE」って、とてもインパクトのあるネーミングですね。
イチゴは田布施町自慢の特産品で、12月下旬から5月上旬までの間、ここ「田布施地域交流館」の売り場にもずらっと並びます。毎年、毎年、本当にたくさんのお客さんがイチゴを購入される様子を見て、改めて田布施のイチゴのおいしさを実感し、「ならば、もっとたっぷり味わってもらいたい!」と、パフェにして提供することを思い付いたんです。
なるほど。噂によると、一つのパフェにイチゴ1パックを全部使っていると聞きましたが…。
そうなんです。その日仕入れたイチゴ1パックをパフェ一つにつき丸々全部使っています。しかも、中までしっかり赤く色付いた完熟イチゴです。生産者や時期によってイチゴの種類が変わりますので、1粒がすごく大きい日があったり、小ぶりだけどたくさん入っている日があったりとさまざまですが、1パック使うことに変わりはありません。とにかくワクワクしてもらいたいんです!
交流館にずらりと並ぶイチゴパック。休日はあっという間に完売してしまうそう
これがパフェに使われる1パック。この日は形がそろってツヤのいい「さちのか」
この1パックを全部!? イチゴだけでもかなりのボリュームです! 夢のようなぜいたくパフェですね。
そう言っていただけるとうれしいです! だいたい10〜12個くらいのイチゴを使うのですが、皆さん案外ペロリと完食されますよ。このパフェの特徴は、スポンジケーキやコーンフレークなどを使った「かさ増し」を一切していないこと。カットしたイチゴ、イチゴソース、バニラとイチゴのソフトクリーム、チョコレートソース、イチゴアイス、ホイップクリームで層を作り、最初から最後までイチゴをおいしく味わうためだけのパフェなんです。もちろん、イチゴソースはこちらで手作りしています。
なんと…。イチゴを最後まで味わうための工夫がされているんですね。それでは早速作っていただきます!
スライスしたイチゴを並べ、イチゴソースやソフトクリームを重ねていきます
たっぷりのイチゴを盛るのは至難の技! でも、見た目もかわいく仕上げるのがこだわり
おお! まさにイチゴだらけですね! カットされた果実の断面から完熟なのがわかります。このイチゴはそのまま食べても絶対においしいはず。それでは…、いただきます!
完成した「いちごDARAKE」。ボリューム満点でどっしりとした存在感があります
花のようなかわいらしい盛り付け。写真映えするため、SNSで一気に広まったそうです
甘い! そしてジューシー! このイチゴは止まらないですね。ホイップクリームとイチゴ、チョコレートソースとイチゴ、イチゴアイスとイチゴ…。食べ進めるにつれ、どんどん違うおいしさが飛び出してきます。おいしくて、楽しくて、あっという間に食べ終わってしまいました。イチゴの酸味のおかげか、食べ終わった後もスッキリ。イチゴの香りの余韻だけが残っている感じです。
この季節は、輪切りにしたイチゴを浮かべたノンアルコールの温かい「いちご甘酒」、アイス大福にイチゴと粒あんをトッピングした「福いちご」も登場します。こちら2品もとても人気がありますよ。
ではでは、せっかくなので、遠慮なくそちらもいただいていきます!
ほんのりピンク色をした「いちご甘酒」。輪切りのイチゴがかわいい!
「福いちご」のイチゴはハート型にカット。お団子感覚で食せるサイズもいい!
「いちご甘酒」は、トッピングだけでなく、甘酒自体にもイチゴを使っているんですね。じんわりとしたやさしい味わいの中に、しっかりとイチゴが感じられます。ノンアルコールだからお子さんやドライバーの方など、誰でも安心して飲めるのがいいですね。「福いちご」は、果汁たっぷりのイチゴと、ふっくら炊いてある小豆、そしてアイス大福との組み合わせが抜群です。これは幅広い年齢の方に支持されそうです!
ありがとうございます。私たちの「とにかくイチゴをたっぷり食べてもらいたい!」という思いが伝わっていればうれしいです。またぜひ食べに来てくださいね。
もちろんです! あんなにイチゴ三昧したのに、もう「いちごDARAKE」が食べたくなっていますから、近いうちにきっとまた来ると思います。本日はありがとうございました!
【取材を終えて…】
「とにかくたっぷりイチゴを食べてもらいたい!」という熱い思いで開発された「いちごDARAKE」は、その思いの通り、そして、その名の通り、とことんイチゴが堪能できるスペシャルなパフェでした。正直なところ、「ちゃんと儲かってるのかな…」と心配になるくらいの豪華さです。ちなみに、容器はプラスチック製なので、万が一食べきれなくても持ち帰れますのでご心配なく。
さて、田布施川沿いの桜は、「いちごDARAKE」の販売期間中に満開を迎えます。それはつまり、美しい景色を眺めながら、思いっきりイチゴを頬張るぜいたくな時間が過ごせるということ。ぜひそのタイミングを狙って田布施地域交流館を訪れてみてください。そうそう、販売所内の商品チェックも忘れずに。季節の新鮮な野菜やとれたての魚介など、安心安全な食材が待っていますよ!