移住された方に、移住のきっかけや、やまぐち暮らしの良さを語っていただくコーナーです。
今回は、山口市に移住された、美容室「SUPRA」 池田博文(いけだ ひろふみ)さん・彩海(さみ)さんご夫妻に、移住前の暮らしぶりや移住を決めた理由などについて伺いました。
―不安よりも、新しく始まる山口市での暮らしへのワクワク感でいっぱいでした―
山口市|池田博文さん・彩海さんご夫妻 前編
山口市に移住する前はどちらにいらしたのですか?
博文さん)山口市内の高校を卒業後、福岡県福岡市の美容専門学校で学びました。その後、東京・表参道のヘアサロンに就職し、約20年間、美容師として働いていました。
彩海さん)福岡県北九州市内の高校を卒業後、福岡市の美容専門学校に進学。その後、東京・自由が丘のヘアサロンに就職し、約13年間、美容師として働いていました。夫とは東京で出会い、2016年に結婚。そして2020年10月に、山口市に移住しました。
なぜ山口市へ移住しようと思われたのですか?
博文さん)東京で培った技術と経験、そして付加価値の高いサービスを提供することで「地元山口市の女性を美しく輝かせたい!」「山口県内の美容業界の底上げをしたい!」と思うようになり、次第に山口市へのUターンを考えるようになりました。
彩海さん)夫の思いを聞いて「その夢に向かって一緒にチャレンジしたい!」と思いました。それからは、理想のお店づくりのアイデアが次から次へと浮かんできて、まとめるのが大変なくらいでした。
2019年ごろから本格的に移住・創業の準備に取り掛かり、2020年11月に山口市の一の坂川近くに美容室「SUPRA」をオープンさせました。
山口市へ移住するにあたって不安はありませんでしたか?
博文さん)「自分たちの理想とするお店が、地域の人たちに受け入れてもらえるのだろうか?」と考えて眠れない日もありました。一番の懸念材料は料金設定でした。二人で何度も話し合い、最終的には、東京の技術とサービスを理解してくださる方をターゲットに決め、やや高めの料金設定にすることにしました。不安はありましたが、私たちと同じ価値観を持つお客様が絶対にいらっしゃると信じて前に進みました。
彩海さん)不安よりも、新しく始まる山口市での暮らしへのワクワク感でいっぱいでした。主人の実家に何度も帰省していたので、移住後の生活について、ある程度イメージができていたことも大きかったと思います。
移住するにあたって、何かサポートは受けられましたか?
博文さん)移住を決めてすぐに、東京・有楽町にある「やまぐち暮らし東京支援センター」に相談に行き、移住に関するイベントやセミナーなどを紹介していただきました。スタッフの皆さんの親切な対応には感動しました。
彩海さん)「やまぐち創業補助金」や「YY!ターン支援交通費補助金」、「山口市わくわく移住支援補助金」、「山口市UJIターン創業者支援補助金」など、さまざまなサポート制度を利用しました。山口県と山口市の移住サポートがとても手厚かったので本当に助かりました。
移住の準備で苦労されたことはありますか?
博文さん)移住の準備を本格的に始めたタイミングで、新型コロナウイルスの緊急事態宣言が発令され、なかなか山口市に足を運べなかったことです。なので、地元の知人や友人からの情報を参考にしながら、インターネットをフル活用して、物件探し、融資の相談、工務店探しなどを進めていきました。全てが手探りの状態だったので本当に大変でした。
彩海さん)リモートでの開業準備は本当に不安でした。でも、皆さんが親身になって対応してくださったおかげで、打ち合わせを重ねるたびに信頼感が高まっていき、対面での打ち合わせと同じようにスムーズに進めることができました。終盤を迎えるころには、所属組織の垣根を超えた一つのチームのような一体感がありましたね(笑)。
池田博文さん・池田彩海さん
いけだ・ひろふみ/山口市在住 SUPRA 代表
いけだ・さみ/山口市在住 SUPRA スタイリスト
夫の博文さんは山口市出身。高校卒業後、福岡県福岡市の美容専門学校で学び、東京・表参道のヘアサロンにて約20年勤務。サロンワークを中心に業界紙や国内外のセミナー、ヘアショーなどの多くに携わる。2020年10月にUターンし、山口市一の坂川近くに美容室「SUPRA」をオープンする。
妻の彩海さんは福岡県北九州市出身。福岡県福岡市の美容専門学校を卒業後、東京・自由が丘のヘアサロンにて約13年勤務。2020年10月に、夫・博文さんと山口県山口市に移住。現在は、美容室「SUPRA」のスタイリストとして忙しい日々を送っている。