山口市|和菓子作り体験
皆さんは、「山口県」といえば、何を思い浮かべますか? 「フグ」、「秋吉台」、「錦帯橋」…。
それだけ?! いやいや、山口県には他にも知ってもらいたい魅力が、各地域にたくさんあります!
そんな地元民がおススメしたい山口県の魅力を「体験」を通じてお届け♪
第14回は山口市で和菓子作り体験をしてきました!
LAWAKU外観
山口市にあるLAWAKU(らわく)は、築71年以上の古民家をリノベーションした和文化体験施設で、日本伝統和菓子「ねりきり」作り体験や、着物体験など、和文化と季節のお茶が楽しめる空間です。また、「ナチュラル山口」をテーマに、無添加・無着色・無漂白・砂糖不使用のドライフルーツ&ベジタブルの製造・販売も行っています。
マツの木のゲートをくぐって施設内に足を踏み入れると、趣のある空間が広がっていました。
古民家ならではの、すりガラスや低い天井などが残されており、どこか懐かしい気持ちになります。今なら最高の和菓子が作れそう!
和菓子作り体験スタート!
今回作るのは、茶会やお祝いの席の上生菓子としても有名な「ねりきり」です。愛らしい色と形が特徴的なねりきりは、見ているだけでも心が満たされますよね。
そんな繊細な技術で支えられる伝統和菓子作りに、早速チャレンジしていきます!
用意されたあんをまな板の上に並べてみました
和菓子作りの道具(左:「三角棒」、右:「筋入り押し棒」)
シーズンによってモチーフは変わるそうですが、今回はキクの花を作ります。
用意されたカラフルなあん。紫色はムラサキイモ、黄色はカボチャ、ピンクは赤いカブで着色されています。
これらのフルーツや野菜を使用した体に優しい和菓子を、LAWAKUでは「ナチュラル和菓子」と呼んでいます。アレルギーの原因となる材料を使用していないので、アレルギーのある方やお子様でも安心して体験することができますね。
手のひらの上に一番大きなあんを乗せ、もう片方の手で広げていきます。
他の色のあんも重ねていくと、グラデーションができました。
真ん中に黒いあんを置いたら、下から包み込みます。
あんが柔らかいため慎重になりがちですが、ここは思い切って押し込んでいくような気持ちで!
白いあんで包みます
色を重ねた面を上にした状態で、丸くなるように手のひらの上で転がして形を整えます。
きれいな玉の形に整えたら、いよいよ道具を使ってキクの花の形を作っていきます。
「三角棒」の尖った部分を使い、まずは玉の真ん中に基準となる印を付けます。
先端を少し押すと印が付きました
分かりやすいです
あんは指先の方に乗せます
なんだか花の蕾みたいです
今度は「筋入り押し棒」という道具を使い花びらを作ります。
押し出し過ぎないように…
玉を回しながら進めていきます
力を加減しながら一つ一つ丁寧に進めていくと…
花のような形が現れてきました!
ひととおり花を咲かせ終えたら、あんを皿の上に置きます。
再び三角棒を持ち、その先端のくぼみに黄色のあんを詰めたら、はみ出た部分を取ります。
そのまま、初めにあんの印を入れた部分に押し込んだら、ナチュラル和菓子の完成です!
グラデーションが見事なねりきりのキクを作ることができました。
三角棒の先端に黄色のあんを詰めます
慎重に真ん中を狙ってあんを押し込みます!
萩焼の皿に置いてあるだけで、まるで芸術作品を見ているかのよう。感動的です。
よく見ると歪(いびつ)なところもありますが…
それさえも味わい深く感じられます。
花のグラデーションが美しいです
店内の和菓子撮影スペースではシーズンごとに違った飾り付けが用意されています
さっそくお茶と一緒にいただきます
ひとしきり観賞し終えたら、茶室に移動してお茶をたてていきます。
本来は畳の上で行いますが、今回は衛生面を考慮してテーブルの上で行います。
古民家ならではの雰囲気のある和室です
片手で萩焼の器を支えながら、素早く茶せんを動かして泡をたてていきます。すると、マスク越しにお抹茶の良い香りが漂ってきました!
色鮮やかな萩焼の器
お茶をたてていきます
ねりきりの控えめな甘さとお茶の香ばしさを交互に口に運びます。手に持った時の萩焼の厚みと畳の匂いも相まって、なんだか懐かしい気持ちになりました。
何より、自分で作っただけあって感動もひとしおです。
折り紙の着物に入ったかわいらしい黒文字(くろもじ)を添えて
黒文字で小さく切ってからいただきます
「和菓子は特殊な技術がないと作れない…」なんて縁遠い存在と諦めていましたが、まったくそんなことはありませんでした! 今回の体験を機に、これからもさまざまな和文化に触れてみたいと思います。
着物体験もできます。和傘の貸し出しもされています
湯田温泉といえばキツネ! 職人さんが作った貴重なお面です。LAWAKU店内での撮影アイテムとして使えます
LAWAKUの紹介
ドライフルーツ&ベジタブル
着付けをしてもらって街歩きするのもいいですね!
LAWAKU店内では和小物や萩焼が販売展示されている他にも、自社で製造したドライフルーツ&ベジタブルも取り扱っています。公式通販で購入できるという「ナチュラル和菓子体験キット」で作られたねりきりも置かれていました。和文化を体験できるコースは全部で六つあり、かわいらしい色と形が魅力の「ねりきり」をつくる「ナチュラル和菓子づくり体験」(つくる和菓子は月替わり)、抹茶の味わいや所作に触れられる茶道体験、和の装いを楽しむ着物体験などを組み合わせたコースから選ぶことができます。また、着物のまま街歩きするコースは、湯田温泉観光とも相性抜群。技や作法を学ぶのではなく、「和に親しむ」ことを目的としたLAWAKUの和文化体験は子どもから大人まで手軽に楽しむことができます。
今回体験した場所はこちら!
体験料 |
3,000円から |
住所 |
山口市下市町13-45 |
TEL |
083-902-6454 |
営業時間 |
平日 10時から16時まで
休日 10時から17時まで |
定休日 |
火曜日 他不定休
※公式サイトに営業カレンダーあり |
駐車場 |
あり(3台) |
アクセス |
新山口駅から車で約20分 |