トップページ > 2021年10月22日 やまぐち住んで民?
やまぐち住んで民?

移住経験者に聞きました

移住された方に、移住のきっかけや、やまぐち暮らしの良さを語っていただくコーナーです。
今回は、防府市に移住された、防府市観光コンベンション協会 坂東美帆(ばんどう みほ)さんに、移住される前の暮らしや移住を決めた理由などについて伺いました。

―幕末の志士たちが駆け抜けた土地で、地域の魅力を発信するという仕事は、とてもやりがいがあります―
防府市|坂東美帆さん 前編

取材を受ける坂東美帆さんの写真

防府市に移住される前はどちらにいらっしゃったのですか?

埼玉県さいたま市です。市内の高校を卒業後、東京の大学に進学して史学を学びました。
そもそも歴史に興味を持ったのは小学生の頃。新選組を題材にしたアニメを見たことがきっかけでした。大学卒業後は、旅行代理店に就職し、ホテルの予約やチケットの手配などをする窓口業務の担当として働きました。
そして、28歳のときに、かねてから興味のあった新選組ゆかりの地がある福島県会津若松市に移住し、旅館の仲居として働きました。仕事自体は楽しかったのですが、体力的にかなりきつく、体調を崩して入院。その後、静養のため、実家のあるさいたま市に戻りました。

どうしてまた、移住しようと思われたのですか?

静養後、事務の仕事に就いたのですが、今度は婦人科の病気で手術をすることになってしまいました。
2回の入院を経験したことで、「やりたいことをやっておかないと、将来、絶対に後悔してしまう」と強く思うようになり、再び移住を考え始めました。その時、2018年に旅行で訪ねた山口県の印象がとても良かったことを思い出し、風情ある街並みや人々の温かさがあふれる山口県に「住んでみたい」と考えるようになりました。
そこで、今度は前回の反省点を生かして、大好きな高杉晋作をはじめとする幕末の志士を多く輩出した山口県で、自分が好きな歴史や観光に関連した仕事を探すことを第一目標にしました。
防府市の遠景の写真

移住するにあたって活用されたサービスはありますか?

東京の有楽町にある「ふるさと回帰支援センター」内の「やまぐち暮らし東京支援センター」へ相談に行きました。
移住された方の体験談に目を通していると、自営業の方や地域おこし協力隊を経験して起業された方などが多かったので、「手に職がない私でも大丈夫なのだろうか」と思ったこともありました。でも、相談員の方に「起業される方ばかりではありません。一般企業に就職される人や、あなたのような歴史好きな人もたくさん移住されていますよ」と言っていただけて、とても勇気づけられました。
その後、インターネットで防府市観光コンベンション協会の職員募集の求人を見つけてすぐに応募し、2019年の5月中旬にリモート面接、翌6月の中旬に着任になりました。

現在のお仕事についてお聞かせください。

主に、ツイッターやフェイスブックで防府市の観光情報を発信しています。
また、毎月第1金曜日には、コミュニティラジオ局「FMわっしょい」の「たびラジほうふ」という番組で、地域おこし協力隊の方と一緒に、防府市のイベントや観光にまつわる楽しい情報をお届けしています。幕末の志士たちが駆け抜けた土地で、地域の魅力を発信するという仕事は、とてもやりがいがあります。県内各地の博物館や文書館、図書館などに残っている、歴史的に価値の高い日記や手紙などの史料に「防府」の地名が記されているのを見ると、改めて「すごい場所にいるんだな」と感動します。
最近は、情報発信業務と並行して、イベントの企画にも携わるようになりました。ほかにも、ドローンで撮影した動画をユーチューブで配信するなど、地域おこし協力隊の方と一緒に新たな取り組みも進めています。

後編では、移住先での暮らしなどについて伺います。(11月26日(金曜日)に配信予定)

※「山口県YY!ターン(UJIターン)・移住支援サイト住んでみぃね! ぶちええ山口」から転載しています。

坂東美帆さんのプロフィール写真

坂東美帆さん

ばんどう・みほ/防府市在住 防府市観光コンベンション協会 職員

埼玉県さいたま市出身。立正大学文学部史学科卒業後、旅行代理店に勤務。28歳のとき、福島県会津若松市に移住。旅館の仲居業を1年半経験した後、実家へUターン。2019年、山口県防府市に移住。防府市観光コンベンション協会の職員として、WebサイトやSNSを活用した情報発信に携わる。