トップページ > 2021年5月28日 やまぐち体験部
やまぐち体験部

萩市|古民家で萩焼体験

皆さんは、「山口県」といえば、何を思い浮かべますか? 「フグ」、「秋吉台」、「錦帯橋」…。
それだけ?! いやいや、山口県には他にも知ってもらいたい魅力が、各地域にたくさんあります!
そんな地元民がおススメしたい山口県の魅力を「体験」を通じてお届け♪
第7回は萩市で萩焼体験をしてきました!

「萩焼窯元 元萩窯」外観の写真

萩焼窯元 元萩窯外観

今回の体験場所は、萩市の三角州の最南端、藍場(あいば)川のすぐそばにある「萩焼窯元 元萩窯(げんしゅうがま)」。古民家を改装した萩焼の窯元で、電動ろくろ、手びねりでの制作、または絵付けを体験することができます。今回は本格的な萩焼を作りたいと思い、電動ろくろでの制作を選択! ですが、思い返してみると、ろくろを使うのは初めて。楽しみな気持ちと同時に、うまくできるかとても不安でしたが、講師の方が優しく声を掛けてくださり、不安は一気に吹き飛びました。

萩焼体験スタート!

工房内観の写真

工房内観

ぐい呑み、お茶わん、マグカップのサンプルの写真

ぐい呑み、お茶わん、マグカップのサンプル。この中から作るものを選びます

エプロンに着替えた体験者の写真

エプロンに着替えます

まずは作りたい形を、ぐい呑(の)み、お茶わん、マグカップから選びます。悩んだ結果、今回はお茶わんを作ることにしました! 早速手を消毒し、エプロンを着て萩焼作りのスタートです!
ろくろの回るスピードを調整する様子の写真

ろくろの回るスピードを調整

萩焼制作の正しい姿勢を教えてもらう様子の写真

正しい姿勢を教えてもらいます

まず初めに、ろくろの回るスピードを調整します。これは講師の方が調整してくださるので安心。そして正しい姿勢も教わります。太ももに肘を付けて上半身は少し前かがみに、手は右手と左手の中指をくっ付けます。ここで両手の位置がずれたら形が悪くなるとのこと…気を付けないと!
体験者が萩焼制作を始めた様子の写真

初めの第一歩

講師の方が体験者の作業に手を添えて支えている様子の写真

講師の方が支えてくださっています

どんなお茶わんにしたいかなど、細かい形は講師の方と相談しながら作っていきます。私は「まるっとしたお茶わんが作りたいです!」と伝え、早速ろくろを回して形を出していきます。ゴールが決まったら後はそれを作るのみ! 気合が入ります。とはいえ、最初はとても緊張します。恐る恐る土に手を伸ばすと、講師の方が一緒に支えてくれました。
茶わんの高さに成型する様子の写真

お茶わんの高さにしていきます

次に、お茶わんの高さまで伸ばしていきます。土はとてもすべすべで、さらさらした触り心地。ふと、小さいときに泥団子を作った時のことを思い出しました(笑)。それは置いといて…なんと萩焼に使われている土は、防府市大道(だいどう)の土が使われているそうです。大道の土は、耐火度(たいかど)が高い良質の粘土で、江戸時代から萩焼に使われているとか。土は繊細なので、少し力を入れすぎるとすぐにぐちゃっとなってしまいます。
サンプルと大きさを比べる様子の写真

大きさを確認

萩焼を成型する様子の写真

作りたい形に成形

ある程度高さを出したら次は自分の作りたい形に成形していきます。丸みを出すには内側から少し押しながら伸ばしていくといいとのことですが、そうすると高さが余分に出てしまい、大きくなりすぎちゃいました。このあたりは経験が要るところでしょうか。ですが、講師の方に「焼くと縮まるから少し大きめの方がいいですよ」と教えていただき、安心しました。
シカの皮の写真

シカの皮

講師の方がシカの皮で口縁を整える作業のお手本を見せる様子の写真

シカの皮で口縁の角をきれいに取ります。まずは講師の方のお手本

シカの皮で口縁を整える様子の写真

うまく出来るかな?

講師の方が萩焼をろくろから切り離す様子の写真

講師の方に切ってもらいます

次は、口が当たるところの口縁(こうえん)の角を取っていきます。適度に緩みを持たせてカーブさせたシカの皮を当てるのですが、これが意外と難しく苦戦しました。上だけでなく全体を包み込むようにして当てていきます。
いよいよ形が完成。土台から切り離す作業は難しいので、講師の方にお任せします。
お茶わんの形に出来上がった萩焼の写真

お茶わんになった!

名前を書く様子の写真

名前を書きます

土台から切り離されたものを持ってみると、お茶わんができた! という実感が込み上げてきます。想像していたとおりの形に上手くできて大満足!
これを焼いてもらって完成ですが、焼く前に塗るゆう薬(やく)を選びます。これで完成品の質感が変わってきます。体験では、土の色を生かす透明のものと、淡い色合いになる白いものから選べます。かわいい感じがいいので、白いゆう薬にしました。
なんと作ったお茶わんの底には、作った日付や名前を入れていただけるとのこと。記念になっていいですね! しっかりと名前を書いて彫ってもらうことにしました。世界に一つだけの萩焼を作ることができ、とっても楽しかったです。
講師の方が丁寧に教えてくださるので、初めての方やお子さんの夏休みの宿題にもピッタリですね。次は友達と来て違う形にチャレンジしたいです!
藍場川の写真

藍場川の景色を楽しみながら散策するのも良いですよ!

焼きあがりを楽しみにしながら、元萩窯を後にしました。すぐそばを流れる藍場川では、コイが気持ち良さそうに泳いでいました。

完成!

完成したお茶わんの写真

完成したお茶わん

それから約2か月後。完成品が届きました! 完成品は自分で取りに行くか、送料はかかりますが、送ってもらうことも可能です。白いゆう薬できれいにコーティングされて、とても美しいフォルムになりました。そしてサイズもぴったりの大きさに! 自分で作っただけあり、とても愛着がわきます。これからはマイお茶わんとして愛用していこうと思います!

萩焼窯元 元萩窯のご紹介

ギャラリー内観の写真

ギャラリー内観

ビール用マグカップの写真

ビール用マグカップ

小皿の写真

小皿

箸置きの写真

箸置き

ギャラリー内に再現された食卓の写真

食卓が再現されています

築100年以上の古民家を改築した、懐かしい雰囲気たっぷりの元萩窯。工房の隣のギャラリーではマグカップやお茶わん、箸置きなど、職人さんが作られた本格的な萩焼を買うこともできます。箸置きは急須や亀の形のものなどがあり、とてもかわいらしいです。

今回体験した場所はこちら!

萩焼窯元 元萩窯の地図
 
体験料絵付け 1,000円から
手びねり 板皿 2,000円から
電動ろくろ 2,000円から
(すべて税込)
※予約優先
※複数制作の場合、割引があります
住所萩市川島14
TEL0838-25-0842
営業時間9時から17時30分まで
体験時間約20分
定休日不定休
駐車場普通車2台、または藍場川観光駐車場を利用(無料・普通車のみ)
アクセスJR東萩駅から徒歩で25分

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、体験については30分~1時間以上間隔をあけて実施しています。当日のお申し込みはお断りする場合があります。