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やまぐち体験部

長門市|魚さばき体験

皆さんは、「山口県」といえば、何を思い浮かべますか? 「フグ」、「秋吉台」、「錦帯橋」…。
それだけ?! いやいや、山口県には他にも知ってもらいたい魅力が、各地域にたくさんあります!
そんな地元民がおススメしたい山口県の魅力を「体験」を通じてお届け♪
第25回は長門市で魚さばき体験をしてきました!

青海島共和国外観の写真

青海島共和国

今回体験するのは長門市にある青海島共和国です。
青海島共和国は、平成18(2006)年に閉校となった青海島小学校をリノベーションした交流拠点施設で、都市住民との交流を通したまちづくりであるツーリズム事業を展開しようと平成19(2007)年に「体験交流の島・青海島共和国」として地元住民により建国されました。
「青海島共和国を拠点に元気な島国を作る」という国王(代表)の理念のもと、さまざまな活動を通して青海島の魅力を知ることができます。

魚さばき体験

調理場の写真

旧理科室が調理場!

体験では新鮮な魚を姿造りにします!
使用する魚は、当日の朝に仙崎の魚市場から仕入れたもの。
濱野代表の写真

講師は共和国の国王こと代表・濱野(はまの)さん

材料の魚の写真

ケンサキイカ、ハマチ、アジ(大小)です

これまで魚をさばいた記憶があまりなく…。いざ目の前にすると硬直してしまいました。
国王に魚のさばき方をレクチャーしてもらいます。
イカをさばく様子の写真

本来は包丁をもっと滑らせるように!

イカの足を引き剥がす様子の写真

強引に引っ張り出します

ケンサキイカは胴体を開き、頭部と足を引き剥がして内臓を取り除きます。
まず胴体に切り込みを入れて、エンペラ(イカの胴の三角部分)まで刃を通し、胴体を開いてから足をつかんだまま上に引き離します。
イカを開いた様子の写真

結局、墨まみれに

薄皮を剥ぐ様子の写真

力いっぱい引っ張りますが滑ってしまい上手く剥げない!

墨を洗い流し、胴体から離した部分は先に飾っておいて…。
エンペラも胴体から引き剥がし、キッチンペーパーで薄皮をこすって取り除きます。
イカを姿造りにしている途中の写真

イカはだんだん元の姿に

イカの姿造りが完成した様子の写真

見た目はいい感じ!

胴体に真っすぐな切り込み線を細かく入れた後、胴体の向きを変えて曲線を描くように切っていきます。
切った刺身は、イカが元の姿になるように、そのまま置いていきます。
少し切っては、イカの上に乗せ…また切って…を繰り返し、最後にエンペラを乗せたら完成!
ウロコを取る様子の写真

ウロコを取ります

深さを探りながら切り込みを入れている様子の写真

不慣れで手付きが危なっかしい…

次はハマチをさばいていきます。
個人的にお刺身の中でも大好きなお魚。このハマチのためにも、なんとしても上手くさばきたいところ!
お腹部分をくり抜いて、そこを刺身にして盛り付けます。
ハマチに切り込みを入れている様子の写真

背骨の上あたりまで切り込みを入れます(写真は国王のお手本)

上手くいかずに焦る様子の写真

ちょっと浅すぎました…

まず、包丁の腹を使ってお腹辺りから尻尾にかけて切り込みを入れて…
尻尾までいったら、包丁を滑らせて身を持ち上げながら離します。
内臓に当たると出血してしまうので、包丁を深く入れ過ぎないように気を付けながら…あ!
ハマチが流血している様子の写真

気が付けば一面が真っ赤に

きれいにおろされたハマチの写真

反対側も同様に。本来はこんな感じにおろします(写真は国王)

いつの間にかハマチの身から血が流れていました。
刃が内臓まで届いてしまったのでしょうか…絵面が恐ろしいことに。
ハマチもどこか物悲しい表情をしているようです。
皮を剥がす前の写真

身を洗って皮を剥がします

骨の部分を切っている様子の写真

中骨・腹骨を取り除きます

身を洗って、薄皮を剥ぎます。包丁で少し切り込みを入れて、そのまま左右に引っ張ることで剥がれます。
骨を取り除いたら、いよいよ刺身に!
飾られたハマチの写真

ハマチ本体の飾り付け。大根を土台にして活きのよい動きを表現します

刺身を切っている様子の写真

あまりにも小さい身。真っすぐ切り過ぎました

刺身は、斜めに包丁を入れて、少し押して手前に引くように。
しかし、実際は思うようにいかず…。
ハマチに刺身を盛り付けている様子の写真

ハマチの目が「もっと上手にさばいてよ!」と訴えかけてきます

盛り付け中の様子の写真

なんとか国王のスピードに追い付きたい

斜めに包丁を入れていたつもりが、かなり真っ直ぐになってしまいました。
形がいびつなだけで、刺身らしさも半減してしまいます。
後半は、国王にアドバイスしてもらって少しだけマシになりました(汗)
大きいアジの頭と刺身が並べられた様子の写真

大きいアジは首を置き、周りに刺身を並べました

なめろうにしている様子の写真

小アジはなめろうに

アジも同様の処理をします。
大きいアジは刺身に。小さいアジはなめろうにしました。
材料は小ネギ、大葉、ショウガ、そして、長門市の特産品でもある「黄波戸(きわど)のみそ」をすべて細かく刻んでしばらく叩けばでき上がり!
最後の飾り付けをしている様子の写真

国王の指示のもと、彩りを添えていきます

迎賓館へ向かう様子の写真

転ばないように足元に十分注意を払って

青海島共和国内(校庭)で採れた季節の草花を添えれば、ついに完成です。
盛り付けた板を持って、食事スペースである「迎賓館(げいひんかん)」へ向かいます。
豪華な食事の数々の写真

まるで料亭に来たかのよう

迎賓館に着くと、すでに料理の支度がされてありました。
なんと、これらの豪勢な品々はすべて国王の手料理!
国王の手料理の写真

なんと朝3時から準備してくださったそう!!

串焼きを焼いている様子様子の写真

料理の腕も飾り付けのセンスも人生の中で培った、そんなお話も伺うことができました

姿造りだけでも十分でしたが、手料理も増えることでより一層見栄えが美しいです。
どれから手を付けていいか迷う…! 新鮮なうちにいただきます。
甘酒を注いでもらっている様子の写真

まずは国王特製の古代米の甘酒をいただきます。さっぱりしててとってもおいしい!(おかわりしたかった…)

自分でさばいたハマチに箸をのばしている様子の写真

いびつながらも自分でさばいたお刺身の味は特別

手料理は、特製甘酒から南蛮漬けまでどれも非常においしかったです!
日頃からあまり魚料理を食べない私には体験から口に入れるまでどれも新鮮でした。

青海島共和国のご紹介

青海島共和国の玄関ホールの写真

青海島共和国 玄関ホール

「青海島共和国」は、旧青海島小学校の木造平屋建ての校舎を活用しており、閉校した平成18(2006)年3月から準備期間の約1年半後の平成19(2007)年11月26日に建国されました。
建物内には「写真資料室」、「歴史民俗資料室」、「図書室」、「体験室」といった体験学習の他に、島国づくりの拠点である「国会議事室」、「迎賓館」が設置されています。
体験の他にも、体験型修学旅行の受入、休耕田を活用した農産物の6次産業化事業、元旦に行われる島の最高峰・高山でのご来光登山事業の開催などさまざまな催しも。
昨年11月26日は、東京オリンピックを記念した建国祭を開催し、元オリンピック選手・油谷繁(あぶらや しげる)さんを招いたスポーツイベントが行われました。
風情ある校舎の廊下の写真

昔ながらの木造建築の校舎も見どころの一つ

共和国憲法の写真

憲法など、張り紙に書かれた文字は国王の直筆!

国立博物館の写真

国立博物館として、地質、金子みすゞおよび青海島周辺で見られる海の生物の紹介も

捕鯨の資料を見ている様子の写真

捕鯨用の道具もあり、かつて栄えた古式および近代捕鯨の歴史を知ることができます

卒業生の制作物の写真

卒業生らの制作物も大切に展示されています

県外から訪れた学生たちとの思い出の写真

東京からも多くの修学旅行生が訪れました

古道具の写真

古くから伝わる貴重な農具、漁具の展示も

入金用の垂れ壺の写真

国家存続のため、入国の際はぜひ寄附金を!

油谷繁さんと走る子どもたちの写真

昨年の建国祭の様子。地元出身でアテネ五輪マラソンで活躍された油谷繁さんと走る子どもたち


今回体験した場所はこちら!

青海島共和国の地図
体験料 5,000円(2〜3人)、4,500円(4人以上)
※要予約(1週間前まで)
住所 長門市仙崎2874
TEL 0837-26-1120
FAX 0837-26-1120
営業時間 9時から17時まで
定休日 不定休 ※魚さばき体験は年末年始(1月1日〜5日)、お盆休み(8月14〜17日)
駐車場 あり
アクセス 中国道美祢ICより国道316号経由で約50分