トップページ > 2022年5月27日 やまぐち住んで民?
やまぐち住んで民?

移住経験者に聞きました

移住された方に、移住のきっかけや、やまぐち暮らしの良さを語っていただくコーナーです。
今回は、宇部市に移住(Iターン)された、やまぐちヘルスラボ総括マネージャー 中村真二(なかむら しんじ)さんに、移住後の暮らしぶりや山口県の魅力などについて伺いました。

―「何かやりたい」と考えている人にとっては、山口県はとても良い場所だと思います―
宇部市|中村真二さん 後編

宇部市に住んでみてどうですか?

元々、妻の実家にはちょくちょく行っていましたから、住み始める時に不安は感じていませんでした。
移住して特に快適に感じるのは、朝の通勤ラッシュがないことですね。テレビで時々、都会の通勤風景が映りますが、「よくこんなことしていたな」と思います(笑)。
それから、個人的には釣りが好きなので、釣り場があちこちにあるのがありがたいです。自宅から車で15分ぐらいのところにも釣り場があるので、楽しんでいます。休日には、妻と車で県内の道の駅とか、観光地に出掛けています。

山口県の魅力ってどんなところでしょう?

県民と行政の距離がすごく近いところでしょうか。
例えば、都心で「カフェを開きたい」と言っていても、その声はなかなか遠くまで届かない。でも、山口県だと、「こういう人が、カフェをやりたいらしいよ」と、すぐ行政や支援機関に声が届くんです。行政側も、それを放っておくのではなく、「手伝いましょう!」とノウハウを教えてくれたり、支援制度を紹介してくれたりと、積極的に関わってくれます。
「行政のさまざまな支援施策と県民の距離が近い」と言うんでしょうか。その点が、すごいと感じています。
だから、「何かやりたい」と考えている人にとっては、山口県はとても良い場所だと思います。
取材を受ける中村真二さんの写真

移住を考えている方へアドバイスをお願いします

仕事を決めて、もしくは、「これをやるんだ」というチャレンジのビジョンを決めてから移住した方が良いかもしれませんね。
移住といっても日本国内なので、暮らし自体はどこでもそんなに変わらないと思うんです。ちょっと不便になることはあっても、暮らすことでそんなに心配することはないと思います。
ただ、移住してはみたものの、やることがない、行動できない、では困ってしまう。移住先の土地で何をするか、何ができるか、何がしたいのか、といったある程度のビジョンは決めていた方が良いですよね。

今後の目標を教えてください

一つは、「やまぐちヘルスラボ」を中心として、山口県をヘルスケア産業の集約地にしていくことです。ヘルスケア関連の事業を始める人や企業が、「まずは山口県に行ってみよう」と思えるようにしていきたいですね。
山口県は、日本の中でも少子高齢化がかなり進んでいる地域です。それはネガティブに捉えられがちなんですが、別の視点から見ると、「まだ日本のどこも経験したのことのない先進的な地域」とも言えるんです。ヘルスケア業界にとって、山口県は大きなモデルケースになると思います。さらに、県民自身がヘルスケア事業や製品開発に関わることができる場として、「やまぐちヘルスラボ」を生かしていきたいですね。
そして、もう一つは、これまで長いこといろいろな仕事をさせてもらってきたので、そろそろ社会に恩返ししたいなと思っています。それが山口県や宇部市のお手伝いになると良いなと思います。

中村真二さんのプロフィール写真

中村真二さん

なかむら・しんじ/宇部市在住 やまぐちヘルスラボ総括マネージャー
石川県金沢市出身。大学進学をきっかけに大阪府に移り、その後、千葉県で暮らす。

2020年11月に、やまぐちヘルスラボ総括マネージャーとして就任するタイミングで宇部市に移住。県民の健康促進と、ヘルスケア産業の創出支援を主軸に、企業・行政・県民のつなぎ役として事業に取り組んでいる。