トップページ > 2022年2月25日 食レポ!! やまぐち
食レポ!! やまぐち

岩国市編 白い山口女子美カレー

山口県の各地域の新しい食、気になる食をレポート!! 第21回は岩国市編です。
今回ご紹介するのは、日本の一流シェフや食関係の有識者らが、地域に眠っている国産の「おいしい!」を発掘する「食べるJAPAN美味(びみ)アワード2022」で、審査員特別賞を受賞した「白い山口女子美(じょしび)カレー」です。
「白」とは? そして、「女子美」とは…? 商品のコンセプトや込められた思いなど、開発者の菅田(すげた)さんにお話を聞いてみました!
取材をするきらりんのイラスト
「白い山口女子美カレー」のパッケージの写真

今回はレトルトカレーを取り寄せてレポート! 白を基調にした上品なパッケージです

「白い山口女子美カレー」のパッケージ裏面の写真

パッケージ裏面には、食材の写真が。なるほど、「白」と「女子美」の理由が見えてきましたよ

 
なぜ「白い山口女子美カレー」を作ろうと思ったのですか?
きっかけは母が糖尿病になったことです。それから8年間、「健康」と「美」をテーマにしたカレーをずっと考えていました。それが形になったのが「白い山口女子美カレー」です。開発にあたり大きなヒントとなったのは、タイのフードフェスタで出会ったいろんな種類の野菜がたくさん入ったカレーです。私が作りたいのはまさにこのカレーだと思いました。
 
なるほど。では、どんなところにこだわって開発されたのですか?
「白い山口女子美カレー」には三つのコンセプトがあります。一つ目は「白」。具材に岩国れんこんをはじめとする白い野菜を使ったほか、まろやかさをプラスするために岩国の地酒「五橋」の酒かすを使用するなど、白色にこだわりました。二つ目は「美」。岩国れんこんはビタミンCを多く含み、食物繊維も豊富なので美肌効果があると期待されています。また、酒かすは酵素の働きで美白効果が見込まれます。そして、ルーには、スーパーフードとして知られるココナッツミルクを使っています。三つ目は「ゴロゴロ」。これは野菜がゴロゴロ入っているということです。ルー180グラムに対し、70グラム以上の野菜が入っていますから、まさにゴロゴロを実現しています。ちなみに、野菜は山口県内の農家からいただいた規格外のものを使っています。「山口の農家を応援するカレー」でもあるんですよ。
まさに「健康」と「美」を意識したカレーですね! 商品名に「女子美」というワードが入っているのも納得です。
母の病により、家族が健康であることのありがたさを痛感しました。それと同時に、出産という大きな役割を担ってくれる女性には、いつまでも健康でいてほしいと思いました。もちろん男性にも食べていただきたいですが、「女性を応援したい!」という気持ちを商品名に込めました。
「白」そして「女子美」の謎が解けたところで、試食に移りましょう。温め方は一般的なレトルトカレーと同様です。炊き立てのご飯にかけて…、いただきます!
「白い山口女子美カレー」のルーの写真

確かに白い! まろやかな舌触りのルーは程よい辛さで、甘口派の方にもおすすめです

「白い山口女子美カレー」の具材の写真

具材は、岩国れんこん、タケノコ、里芋、大豆、ヒヨコ豆、白インゲン豆。お肉は使っていません

まろやか! やさしい味わいですね。何より野菜のゴロゴロ感がすごい。このシャキシャキとした食感は、岩国れんこんとタケノコでしょうか? 大豆やヒヨコ豆のふっくらとした食感と合わさって、一口がとても楽しいです。しかも、お肉が入っていないのに十分な満足感もあります。ほんの少しココナッツが感じられる、エキゾチックな雰囲気もいいですね。これはサラサラッと食べられます。
パスタにかけたり、ドリアにしたりと、アレンジを楽しまれる方も多いです。ぜひお試しください。
貴重な情報をありがとうございます! では早速パスタにかけて…。
「白い山口女子美カレー」のアレンジメニューの写真

おすすめのアレンジメニュー。見た目はまるでクリームパスタ! 具材の大きさがちょうどいい!

「白い山口女子美カレー」のアレンジメニューのパスタをフォークで持ち上げている様子の写真

ゆるめのルーなので、しっかりとパスタに絡みます。味も食感もパスタとの相性抜群!

パスタにかけてもやっぱりおいしい! これはクセになりそうです。パプリカなどの焼き野菜を添えれば、カレーもパスタも映えそうです。次は絶対そうします! ところで、「白い山口女子美カレー」が、「食べるJAPAN美味アワード2022」の審査員特別賞に選ばれた理由は何だったのでしょう?
審査員のイタリアンシェフからは「ヘルシーで良い」「程よい辛味がある」、ふるさと応援隊からは「野菜のチョイスが良い」「シャキシャキ感がGood!」、メディアの代表者からは「バランスがいい」など多数の好評をいただきました。今回のアワードでは、山口市徳地の「徳地やまのいも」が準グランプリを、下関市の豆乳マヨがJALふるさとプロジェクト賞を受賞していて、山口県民としてとても誇らしいです。
私も受賞カレーが堪能できてとても幸せです! 菅田さんは「岩国海軍飛行艇カレー」の監修もなさっているとか?
「岩国海軍飛行艇カレー」は、海上自衛隊岩国航空基地で発案されたご当地カレーで、岩国れんこんをぜいたくに使っています。れんこんのシャキシャキ感がたまらない逸品ですよ。
トッピング用の「レンコンチップス」(左)と「岩国海軍飛行艇カレー」(右)の写真

こちらが「岩国海軍飛行艇カレー」。左側はトッピング用の「レンコンチップス」です

岩国れんこんの写真

シャキシャキした歯触り、腰のある粘りが特徴の岩国れんこん。味の良さは格別!

せっかくですので、「岩国海軍飛行艇カレー」もいただきます!
「レンコンチップス」をトッピングした「岩国海軍飛行艇カレー」の写真

「レンコンチップス」をたっぷりトッピング

「レンコンチップス」の写真

「レンコンチップス」単品でも美味。ビールのおつまみに良さそう!

おお、大きめの岩国れんこんは食べ応えありますね。シャキシャキの食感が存分に味わえます。ルーはしっかりとコクがあり、スパイスの余韻が広がります。「白い山口女子美カレー」と「岩国海軍飛行艇カレー」はどこで手に入れられますか?
山口県内の一部スーパーと岩国錦帯橋空港、道の駅などで販売しています。お取り寄せもできますので、ぜひまたお召し上がりください。
承知いたしました! 今日はたくさんのお話ありがとうございます。

【取材を終えて…】

「白い山口女子美カレー」は、母を思う気持ち、女性の健康への願い、そして、菅田さんの地元・岩国市への愛情がたっぷりと込められたカレーでした。岩国市で野菜がゴロゴロと聞くと、岩国市の郷土料理「大平」が頭に浮かびました。菅田さんに尋ねてみたところ、「実は私もイメージしていました(笑)」と「大平」からも影響を受けていることが発覚。岩国市が本当に大好きなんだなと思いました。さて、「食べるJAPAN美味アワード2022」で審査員特別賞を受賞したこのカレーは、岩国市の女子カレーの代表選手になるはずです。近年では甘酒が飲む点滴と言われていますが、岩国市では「白い山口女子美カレー」が食べる点滴になるかも!? ついついそんな妄想をしてしまうくらい、おいしくて楽しいカレーでした。