トップページ > 2021年12月24日 やまぐち体験部
やまぐち体験部

山口市|和菓子作り体験

皆さんは、「山口県」といえば、何を思い浮かべますか? 「フグ」、「秋吉台」、「錦帯橋」…。
それだけ?! いやいや、山口県には他にも知ってもらいたい魅力が、各地域にたくさんあります!
そんな地元民がおススメしたい山口県の魅力を「体験」を通じてお届け♪
第14回は山口市で和菓子作り体験をしてきました!

LAWAKU外観写真

LAWAKU外観

山口市にあるLAWAKU(らわく)は、築71年以上の古民家をリノベーションした和文化体験施設で、日本伝統和菓子「ねりきり」作り体験や、着物体験など、和文化と季節のお茶が楽しめる空間です。また、「ナチュラル山口」をテーマに、無添加・無着色・無漂白・砂糖不使用のドライフルーツ&ベジタブルの製造・販売も行っています。
マツの木のゲートをくぐって施設内に足を踏み入れると、趣のある空間が広がっていました。
古民家ならではの、すりガラスや低い天井などが残されており、どこか懐かしい気持ちになります。今なら最高の和菓子が作れそう!

和菓子作り体験スタート!

今回作るのは、茶会やお祝いの席の上生菓子としても有名な「ねりきり」です。愛らしい色と形が特徴的なねりきりは、見ているだけでも心が満たされますよね。
そんな繊細な技術で支えられる伝統和菓子作りに、早速チャレンジしていきます!
まな板の上に並べられた色とりどりのあんの写真

用意されたあんをまな板の上に並べてみました

和菓子作りの道具の写真

和菓子作りの道具(左:「三角棒」、右:「筋入り押し棒」)

シーズンによってモチーフは変わるそうですが、今回はキクの花を作ります。
用意されたカラフルなあん。紫色はムラサキイモ、黄色はカボチャ、ピンクは赤いカブで着色されています。
これらのフルーツや野菜を使用した体に優しい和菓子を、LAWAKUでは「ナチュラル和菓子」と呼んでいます。アレルギーの原因となる材料を使用していないので、アレルギーのある方やお子様でも安心して体験することができますね。
手のひらの上に一番大きなあんを乗せ、もう片方の手で広げていきます。
他の色のあんも重ねていくと、グラデーションができました。
真ん中に黒いあんを置いたら、下から包み込みます。
あんが柔らかいため慎重になりがちですが、ここは思い切って押し込んでいくような気持ちで!
白いあんで包む様子の写真

白いあんで包みます

色を重ねた面を上にした状態で、丸くなるように手のひらの上で転がして形を整えます。
きれいな玉の形に整えたら、いよいよ道具を使ってキクの花の形を作っていきます。
「三角棒」の尖った部分を使い、まずは玉の真ん中に基準となる印を付けます。
玉の真ん中に基準となる印を付ける様子の写真

先端を少し押すと印が付きました

印が付いた玉の写真

分かりやすいです

三角棒を使って線を入れていきます。
あんを指先に乗せ、線を付けている様子の写真

あんは指先の方に乗せます

細かく線が増えて花の蕾のようになった玉の写真

なんだか花の蕾みたいです

今度は「筋入り押し棒」という道具を使い花びらを作ります。
筋入り押し棒を使って花びらの形を作る様子の写真

押し出し過ぎないように…

玉を回しながら作業する様子の写真

玉を回しながら進めていきます

力を加減しながら一つ一つ丁寧に進めていくと…
花のような形が現れてきました!
ひととおり花を咲かせ終えたら、あんを皿の上に置きます。
再び三角棒を持ち、その先端のくぼみに黄色のあんを詰めたら、はみ出た部分を取ります。
そのまま、初めにあんの印を入れた部分に押し込んだら、ナチュラル和菓子の完成です!
グラデーションが見事なねりきりのキクを作ることができました。
三角棒の先端に黄色のあんを詰める様子の写真

三角棒の先端に黄色のあんを詰めます

あんを押し込む様子の写真

慎重に真ん中を狙ってあんを押し込みます!

萩焼の皿に置いてあるだけで、まるで芸術作品を見ているかのよう。感動的です。
よく見ると歪(いびつ)なところもありますが…
それさえも味わい深く感じられます。
花のグラデーションが美しいねりきりの写真

花のグラデーションが美しいです

店内の和菓子撮影スペースの写真

店内の和菓子撮影スペースではシーズンごとに違った飾り付けが用意されています

さっそくお茶と一緒にいただきます

ひとしきり観賞し終えたら、茶室に移動してお茶をたてていきます。
本来は畳の上で行いますが、今回は衛生面を考慮してテーブルの上で行います。
和室で語らう体験者と講師の方の写真

古民家ならではの雰囲気のある和室です

片手で萩焼の器を支えながら、素早く茶せんを動かして泡をたてていきます。すると、マスク越しにお抹茶の良い香りが漂ってきました!
萩焼の器の写真

色鮮やかな萩焼の器

お茶をたてる様子の写真

お茶をたてていきます

お茶が冷めないうちにいただきましょう。
ねりきりの控えめな甘さとお茶の香ばしさを交互に口に運びます。手に持った時の萩焼の厚みと畳の匂いも相まって、なんだか懐かしい気持ちになりました。
何より、自分で作っただけあって感動もひとしおです。
ねりきりとお茶に添えられた黒文字の写真

折り紙の着物に入ったかわいらしい黒文字(くろもじ)を添えて

黒文字で切ったねりきりの写真

黒文字で小さく切ってからいただきます

「和菓子は特殊な技術がないと作れない…」なんて縁遠い存在と諦めていましたが、まったくそんなことはありませんでした! 今回の体験を機に、これからもさまざまな和文化に触れてみたいと思います。
 
着物体験の様子の写真

着物体験もできます。和傘の貸し出しもされています

キツネのお面の写真

湯田温泉といえばキツネ! 職人さんが作った貴重なお面です。LAWAKU店内での撮影アイテムとして使えます

LAWAKUの紹介

 
ドライフルーツとドライベジタブルの写真

ドライフルーツ&ベジタブル

着物で街歩きをしている様子の写真

着付けをしてもらって街歩きするのもいいですね!

LAWAKU店内では和小物や萩焼が販売展示されている他にも、自社で製造したドライフルーツ&ベジタブルも取り扱っています。公式通販で購入できるという「ナチュラル和菓子体験キット」で作られたねりきりも置かれていました。和文化を体験できるコースは全部で六つあり、かわいらしい色と形が魅力の「ねりきり」をつくる「ナチュラル和菓子づくり体験」(つくる和菓子は月替わり)、抹茶の味わいや所作に触れられる茶道体験、和の装いを楽しむ着物体験などを組み合わせたコースから選ぶことができます。また、着物のまま街歩きするコースは、湯田温泉観光とも相性抜群。技や作法を学ぶのではなく、「和に親しむ」ことを目的としたLAWAKUの和文化体験は子どもから大人まで手軽に楽しむことができます。

今回体験した場所はこちら!

LAWAKUの地図
体験料 3,000円から
住所 山口市下市町13-45
TEL 083-902-6454
営業時間 平日 10時から16時まで
休日 10時から17時まで
定休日 火曜日 他不定休
※公式サイトに営業カレンダーあり
駐車場 あり(3台)
アクセス 新山口駅から車で約20分