トップページ > 2021年6月25日 やまぐち住んで民?
やまぐち住んで民?

移住経験者に聞きました

移住された方に、移住のきっかけや、やまぐち暮らしの良さを語っていただくコーナーです。
萩市に移住された、ウニ漁師 中村陽介(なかむら ようすけ)さんに、移住を 決めた理由などについて伺いました。

―決め手となったのは、海が近いことと物件の安さでした―
萩市|中村陽介さん 前編

中村陽介さんの写真

どうして移住しようと思われたのですか?

一番は子育てのためですね。移住前は、愛知県でうどん店を経営していたのですが、当時住んでいたエリアの治安や環境が気がかりで…。このまま都会で暮らすよりも、田舎で安心して子育てをしたいと思うようになりました。

移住先はどのようにして探されたのですか

インターネットで探しました。移住先の条件は、まだ行ったことのない愛知県よりも西側のエリアで、きれいな海がある所。海沿いを中心に探したところ、たまたまヒットしたのが萩市の空き家バンクでした。いくつかの物件が候補に上がったのですが、決め手となったのは、海が近いことと物件の安さでした。築100年の古民家ですが、山も畑もついて50万円と破格の値段。さらに、市から家の改修に補助金も支給されると聞き、お金に関する心配が減りました。何より心強かったのは自治体の支援制度です。萩市が設置する萩暮らし応援センターの方が現地立ち会いから売買契約に至るまでサポートしてくださったので、とてもありがたかったですね。また、固定資産税もかなり安かったので、どんな仕事に就いてもなんとか食べていけるだろうと。移住に際して不安を感じることはほとんどありませんでしたね。
仕事場の風景の写真

家の改修はどのように行われたのですか

家の基礎や水回りは大工さんにお願いしましたが、それ以外の解体や内装などは自分たちで行いました。土壁(つちかべ)を崩し、吹き抜けにして、床を剝ぎ、各部屋にあった囲炉裏(いろり)を外して、広い一続きの空間にしました。思った以上に大変だったのは、家の前が細い路地だったため車が入れず、砂利や土を一輪車で運ばなければいけなかったことです。改修をしていた約4カ月間は、萩市の紹介でUJIターン促進住宅を借りました。

どうして漁師になったのですか

散歩中の妻が、近所の漁師さんに「海女士にならんかね?」と声をかけられたことがきっかけです。そこで、大井浦は、ウニ漁をされている漁師さんが多い地域だということを知りました。私自身、海に潜るのが好きで、趣味で魚突きもしていたこともあって、すぐに漁協の支店長さんに話を聞きに行きました。船は、漁師を引退される方から、安く購入することができました。また、その方とほぼ体型が同じで、ウエットスーツなどの道具も譲り受けることができたのがラッキーでしたね。愛知県に住んでいるときに、いずれは自分の船を持ちたいと思って、船舶の免許を取得していたこともあり、初期費用は10万円ちょっとに抑えることができました。
インタビューを受ける中村さんの写真

後編では、移住先での暮らしなどについて伺います。(7月21日(水曜日)に配信予定)

※「山口県YY!ターン(UJIターン)・移住支援サイト住んでみぃね!ぶちええ山口」から転載しています。

中村陽介さんのプロフィール写真

中村陽介さん

なかむら・ようすけ/萩市在住 ウニ漁師

埼玉県出身。18歳まで埼玉で過ごし、名古屋市にある引っ越し業者に就職。35歳で退職。福岡で2年間修行した後、愛知県武豊町にうどん店をオープン。2018年に萩市に移住。ウニ漁師に転身。山口県漁業協同組合大井浦支店組合員